クーデター下のミャンマーから ― 2021年2月3日

ニュース

2021.02.04

クーデター下の ミャンマーから3日目

アイクラフトのミャンマーのスタッフから、2021年2月3日の現地の状況について続報がありました。
報告を原文のまま掲載いたします。


テレビでニュースを見ていると、軍閣僚が会議を行い各大臣の選定(すでに決まっていた?)を行っていることなど、国民に混乱しないような方策を取っているというアピールが各局で流れています。
軍政権として12省庁の大臣が発表されています。
今後ビジネス上で関係性のある省庁の大臣も発表されることになります。

国際空港閉鎖

このためミャンマー人の渡航、外国からの渡航も不可能になったのが現状です。
Myanmar shuts down Yangon International Airport until June 1
Myanmar has closed its international airport in Yangon until June 1,
The airport’s manager confirmed receiving the order to shut down the airport.

全日空からのお知らせ抜粋ご参照ください。

2021年2月3日
2月5日(金)全日空ヤンゴン発成田着NH814便(ヤンゴン出発時刻21時45分・成田到着時刻翌6時20分)につきまして、成田発救援便の欠航に伴い、欠航になったとの情報が入りましたので、お知らせいたします。今後の運航情報につきましても、情報が入りしだい、お知らせすることとしております。

海外からのコロナ影響における海外在住ミャンマー人の救援飛行も欠航されることが考えられ、海外からのミャンマーへの渡航は困難になると思われます。
現在数回の救援飛行で日本からミャンマーに渡航されている方々は殆どが政府関係者及びミャンマー国家事業に携わられている方々が来麺されているとお聞きしていますが、今後はどのような措置になるかは、現政府の発表を待つことになります。

夜8時からのNLD支持者のアピール

夜7時55分頃より、2月2日から始まった、国民のアピールが始まりました。

夜8時半くらいまで約30分続いております。これはずっと続くことでしょう。
国民が叫んでいるのは”私たちの母であるスーチーさんを解放してほしい”`,みんなで団結しようということだそうです。
動画の中からも見てとれますが、軍組織への反抗、周りの人との協調、自己アピールなどです。
車はクラクション、家庭からは鳴り物、サイカー(自転車タクシー)はベルを鳴らしています。

政変より72時間以上たったことで、今後詳細が発表されていくことになり、発表に対して国民の動向が気になるところです。

アンサンスーチー氏、ウィミン氏拘束理由

アンサンスーチー氏

ニュースなどですでに発表されている拘束理由(もちろん軍政権が後付した理由といわれています)は、アンサンスーチー氏の場合は無許可の携帯型無線機の輸入し使用したことです。
これに関しては、現行法律内に実際に無許可の携帯機器、特に無線機の無許可使用は法律で禁止されています。その為に、裁判所も拘束理由として認めざるを得ないというのも実情でしょう。

ウィンミン氏

拘束理由は、総選挙中にコロナ感染防止措置違反したことです。
このこともミャンマー国外にいらっしゃる方は、そんなことで、或いは後付け(確かにそうですが)、と思われると思いますが、これには伏線がありました。

NLD政権下に行われた昨年11月の総選挙時には、コロナ感染者が増え続け毎日1000人以上の感染者が発表されていました。この時期に選挙をすることに舵をとったのはもちろんNLD政権ですが、感染者が増える中、選挙活動する際に30人以上の集会は認めないなどの規定を設けることで、選挙を行うことの正当化を主張していました。

NLD党だけでなく、各党も最初は規定を守っていたようですが、選挙日が近づくにつれて、ヤンゴン、マンダレー、ネピドーなどの大都市を除く各地方で選挙運動が盛んになってきて、各党の支持者が集まり町中を車両、バイクなどで行進するようになりました(中には有権者としての年齢に達していない人達も入っていました)。
コロナ影響で昨年の水まつりが中止されたことが理由なのか、支持者たちが車両に数人が搭乗してお酒を飲んだり、踊ったりする(拘束された人もいますが)光景も見られるようになりました。
この選挙活動時にウィミン氏が呼応した、というのが今回の拘束理由だと思われます。

NLD支持者が多いため、NLDの動向が一番多かったのも実情です。NLD本部から支持者に対してこういう行動をやめるように各支部に伝えても止まらないというのが実情のようでした。
NLDが勝利後、歓喜する支持者が各支部に集まり、騒いでたのも確かですし、その後コロナ感染者が地方より大都市にも拡大していったのも事実です。
もちろんすべてがNLD党のせいではありません。
ただ、軍政権として、理由はつけれるということになります。

このように理由の後付けはいくらでもできてしまい、これが軍政権に限らず、NLD政権下でも起きていたことですので、誤解のないようにおねがいいたします。

偽情報拡散

ミャンマー国内では他国と同様あるいはそれ以上にフェースブックでの情報拡散が盛んですが、すでに国民を軍政権に反対させるために煽るような情報も飛び交っています。

2月3日の拡散では銀行からお金を引き出す際には1万チャット(約760円)5千チャット(約380円)のものはすぐに使ってできるだけ千チャット(76円)以下の紙幣を持つようにした方がいい、何故なら、軍政権は紙幣を操作するようになる。
銀行がいつどうなるかわからないので銀行にお金を預けるのであれば、いくつかの銀行に分けて預けたほうがいい。
軍事政権になるとこういうことが起こる可能性があるというあおった投稿でした。
既にこの内容は拡散されてお年寄りの方がお金を銀行に引き出しに行ったなどといわれています。
発散しているのは外国に居住しているミャンマー人でNLD支持者です。

このようなことがすでに始まっており情報の見極めが今後重要課題になっていくと思われます。