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「情報処理安全確保支援士」の“オンライン講習”を受講してみた

スタッフブログ

2023.06.20

こんにちは、技術サービス部所属でインフラエンジニアの佐藤です。
以前取得した、情報処理安全確保支援士について、資格維持のための「オンライン講習」を受けてみました。

資格取得時のインタビューはこちらから↓

『情報処理安全確保支援士』合格者インタビュー(技術サービス部:佐藤さん)

「情報処理安全確保支援士」とは

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格で、「サイバーセキュリティ対策の重要性が社会的に高まる中で、それを担う人材の育成・確保のために」誕生した資格です。

参照:IPA公式サイト(情報処理安全確保支援士)
 

「情報処理安全確保支援士」になるには

IPAが運営する「情報処理安全確保支援士試験」に合格し、必要な申請手続きと登録免許税・登録手数料を支払うことで、情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスペ)として登録することができます。

(そのほか「登録セキスペ試験合格者と同等以上の能力を有する方」も登録資格があります。詳しくはIPA公式サイトでご確認ください。)
 

「オンライン講習」って?

登録セキスペとしての資格を維持し、またその活動をするためには、サイバーセキュリティに関して「知識・技能・倫理の継続的な維持・向上を図る」必要があります。
そのため登録者には、3年間で以下の講習を受講することが、義務として定められています。

  1. 1年に一度の、オンライン講習(20,000円×3回)
  2. 3年に一度の、実践講習または特定講習(80,000円~)

講習の目的と概要

(引用: IPAの公式サイト > 講習の目的と概要)

 

「オンライン講習(1年目)」を受講してみた

…というわけで、セキスペ登録後初めての(1年目の)オンライン講習を受講します。
講習システムにアクセスすると、受講すべき講習が「未終了」と表示されていました。

講習メニュー

講習の選択(筆者の場合は「オンライン講習(2022年度)」)と支払い情報を入力して、講習スタート!(PDFをオンラインでめくる形式で、ひたすらパソコンのマウスをポチポチ)

受講中のオンライン講習

講習の様子(キャプチャ等)はここには掲載できませんが、科目ごとに学習と理解度確認テスト(満点になるまで続く)が実施され、最後にアンケートに回答して、終わりです。

標準学習時間は6時間程度ですが、「学習開始後90日以内、かつ受講期限まで」に完了すれば良いので、通勤中・お昼休み・休日等、好きな時間に自分のペースで学習を進めることができます。

なお、2022年度の講習の概要としては、下記のとおりでした。

  1. 知識
    (1) 情報処理確保安全支援士に期待される役割と知識
  2. 技能
    (1) システムライフサイクルプロセスとセキュリティ対策
    (2) システムライフサイクルプロセスとセキュリティ運用
    (3) インシデント対応【組織編】
    (4) インシデント対応【技術編】
  3. 倫理
    (1) 倫理とコンプライアンス

 

あとがき

この講習の内容を理解するのは当然ですが、これを一般の方に理解できるように説明したり、そのうえでセキュリティ対策の作成や運用、インシデント対応等を実施・先導していくことが期待されています。

当然、そのベースとなる知識・経験も常にアップデートしておく必要があります。
さすが、情報系国家資格の中で初の登録制「士業」ですね。取りっぱなしを許してくれません(笑)。

いったんすべて受講し終えましたが、講習資料はいつでも読み返すことができるようになっています。
(受講期限の90日を過ぎたあとは…わかりませんが)
また、IPAが発刊している「情報セキュリティ白書」なども、活用できそうです。
例年どおりなら7月ごろには2023年版が発刊されると思います。

 
また「情報セキュリティ10大脅威」も毎年IPAから公開されています。個人または組織が特に気をつけるべき脅威と、その対策がまとめられています。こちらも要チェックです!

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