openCVを使った画像からの情報抽出技術で業務の自動化・効率化を!
サービス紹介
2021.11.04
こんにちは。広報担当の中村です。
この度、アイクラフトではopenCVというOSS(オープンソースソフトウェア)を使用して、画像から様々な情報を抽出する技術の提供を開始しました。
カメラで撮影したデータから情報を抽出・解析することで、今まで人が手作業で行っていた業務を自動化できるかもしれません。
技術の詳細と活用事例について紹介していきますので、業務の自動化・効率化をご検討の方はぜひ最後までお読みいただければと思います。
目次
openCVとは
openCVは画像処理や画像解析に関する機能が実装されているOSSライブラリです。
無償で商用利用できるということで、広く使われています。
対応言語はC/C++、Pythonで、Windows、Mac、Linuxなどにインストール可能。
画像処理・画像解析に必要な様々な機能があるのですが、今回アイクラフトでは画像から情報を抽出することに重点をおき、開発を行いました。
画像からどんな情報を抽出できるの?
カメラで撮影した画像データのノイズ除去を行ってから情報を抽出していくのですが、具体的には以下のようなことができます。
- 形状認識・寸法計測
- 色の判別
- 画像内の文字のテキスト化
- 人の顔を検出
一つ一つ活用事例を交えながら見ていきましょう。
形状認識・寸法計測
撮影したデータから物体の形状、面積、周囲長、頂点数、最小外接長方形などを抽出できます。
元データを登録すれば、そのデータとの差分も検出可能。形状がマッチングしない対象物は不良品として自動で検知できます。
生産ラインなどに導入すれば、今まで目視で行っていた検品作業を自動化できるでしょう。
色の判別
RGBのヒストグラム(※)を用いて、画像データの色を判別できます。
塗装不良や色ムラの検知、製品に混入してしまったゴミなどの異物検出に適しています。
弊社の事例ではありませんが、あえて対象に特殊マーカーを付けてその後のプロセスを分岐化したものもあるそうですよ。
※ヒストグラム
度数分布表。画像の明暗の度合いの分布を表したもの。光の三原色であるR(Red)、G(Green)、B(Blue)それぞれの度合いを測ることで全ての色が判別できる。
画像内の文字のテキスト化
画像データの文字をテキスト化できます。
アイクラフトでは、openCVだけでなくTesseractというOCR(Optical Character Recognition =光学文字認識)エンジンも使用して文字を認識しています。
精度が高いので、始めから文字入力を行うよりも格段に時短!
画像はJPEGを文字認識していますが、手書き文字にも対応できるよう準備中です。
文字入力作業が多く発生している企業様にはお役に立てる機能ではないでしょうか。
人の顔を検出
自動で画像データから人の顔を検出できます。
人を検知した場合に、アラームが鳴るように設定すれば、不審者侵入防止になりますね。
人の出入りを計測するのにも向いています。
画像からの情報抽出技術で業務の自動化を!
openCVを使った画像からの情報抽出技術いかがでしたか?
今まで手作業で行っていた業務を自動化できれば、従業員の業務量を減らせるだけでなく、ヒューマンエラーによるミスも防止できます。
業務の自動化をご検討している方はぜひ一度ご相談ください。
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