【事例紹介】Windows11 PC設定用スクリプトについて
iSTAFF
2024.11.28
今回はお客様からWindows10のPC設定用のバッチファイルをWindows11のPC用に更新を行ってほしいとのご要望がありましたので、ご紹介いたします。
Windows10での設定時に使用されていたバッチファイルの内容から、設定の効率化を図るための見直しと、2027年頃までにWindows上の機能から無効になる予定となっているVBSファイルが使用されている状況でしたので、VBSファイルの内容をバッチファイルまたはPowerShellへ置き換える作業を行いました。
目次
PowerShellとは|必要性について
PowerShellとは、Microsoft社が開発したコマンドラインシェルおよびスクリプト言語です。
VBSファイルで使用されているWindows Script Host(WSH)や、バッチファイルのコマンドプロンプト(CMD)と比べ、システム管理や自動化タスクに向いており、より複雑な操作が可能になっています。
また前述したように、VBSファイルは将来的に使用できなくなる可能性があるため、機能が無効になるまでにPowerShellまたはバッチファイルに変更する必要があります。
またWindows11では実行用の「Windows PowerShell」に加え、開発用の「PowerShell ISE」も標準搭載されているため、どのPCでもすぐに使用が可能という事が、新たに作成する大きなメリットになります。
今回作成を行った内容について
実際にWindows11のPC設定作成を行った主な内容について下記にまとめました。
一部簡単な設定はバッチファイルで作成を行いましたが、それ以外はPowerShellのスクリプトにて作成を行いました。
- コンピュータ名設定
定型的な命名規則があり、PC毎に自動的割り当てられるようにしました。 - ドメイン参加
管理者権限ユーザーの追加、所属OUを選択できるようにしました。 - アプリケーションインストール・設定
Windows11の設定内容の反映と、使用者様毎に必要なアプリケーションや設定内容が異なるため、設定時に選択できるようにしました。 - 設定内容の確認
PC内の情報を取得し、設定された内容を一覧表示できるようにしました。 - 設定ログの出力・管理
上記作成したファイルで設定が実行される際にログを出力されるようにし、PC毎の設定状況や設定の進捗状況が別PCからも確認できるようにしました。
PC設定以外での使用例
また今回ご依頼のあったお客様では、システム運用保守のご依頼もいただいています。
今回作成を行ったPCの設定用とは別に、定期的にご依頼されている下記業務の中で使用するため、別途下記用途のスクリプトの作成を行いました。
実際に業務で使用している一部をご紹介いたします。
- システム管理
ユーザーアカウントの管理、ファイルアクセス権の改廃、サービスの監視など - 自動化タスク
Excel、Outlook等の自動化、データ移行、定期的なバックアップなど - Active Directoryの管理
ユーザーの作成と管理、グループ・コンピューターオブジェクト・ポリシーの情報取得や管理など - ネットワーク管理
ネットワーク設定の変更、死活・トラフィック監視など - Microsoft365の管理
ユーザーアカウント・ライセンス・グループ・セキュリティとコンプライアンスの確認など
まとめ
今回はWindows11のPC設定用スクリプトやその他の使用事例についてご紹介しました!
PC設定や、システムの不具合対応など、急な依頼が発生することは少なくなく、効率よく対応が行えるスクリプトやバッチファイルを準備しておくと、役立ちます。
PC設定以外でも幅広くお客様のニーズに応じての対応が可能ですので、是非お気軽にアイクラフトまでご相談ください!
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