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【法人向け】メッシュWi-Fiとは?中継器との違いやメリット・デメリットを徹底解説

サービス紹介

2023.12.18

こんにちは、顧客サービス部iSTAFF24グループの宮田です。
最近オフィスの無線化や無線環境の強化を考えているというお話をよく伺います。
そこで本日は、どんどん需要が増えてきている無線化、無線強化に最適なメッシュWi-Fiについてご紹介いたします。

 

メッシュWi-Fiとは

メッシュWi-Fiとは、複数台のアクセスポイント(Wi-Fi)を組み合わせることで、広範囲に電波を行き渡らせるためのシステムです。
ただアクセスポイント同士をつなげるのではなく、網目のように組み合わせることでアクセスポイントに障害が発生してしまっても、適切に迂回して正常に通信が行えるなど障害耐性も高いです。
このようにアクセスポイント同士が網目(Mesh)のように繋がりあう事から、メッシュWi-Fiと呼ばれています。

 

中継器との違い

メッシュWi-Fiと同様にアクセスポイントの範囲を拡張する方法として、中継器の導入が挙げられます。
中継器は、親となるアクセスポイントからの電波を受け取って、それを改めて中継器から電波を発して電波が届く範囲を拡張するための機器です。
この場合、親となるアクセスポイントと中継器は別々の機器として認識されるため、各機器をそれぞれ使う場面に応じて使用する端末の設定を繋ぎ変える必要があります。

中継器の仕組み

対してメッシュWi-Fiも、親となるアクセスポイントからの電波を受け取って、それを改めてアクセスポイントから電波を発して電波が届く範囲を拡張します。
こちらは中継器と異なり、親アクセスポイントと配下のアクセスポイントが連携して動作しているため、快適に利用できるよう自動的に接続先が変更されます。

メッシュWi-Fiの仕組み

 

メッシュWi-Fiの機能と利用するメリット

メッシュWi-Fiの機能について、またそれによりどのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。

広範囲のアクセスポイント運用

メッシュWi-Fiは複数のアクセスポイントを連携させて運用できるため、施設内の広範囲かつシームレスに電波を行き渡らせることができます。
アクセスポイント一台では、広い施設や壁等で電波がさえぎられることが多い場合、繋がりにくい場所ができてしまいますが、メッシュWi-Fiを導入することでどこでも快適に無線通信を行えるため、大きなメリットと言えます。
おそらく、このメリットがメッシュWi-Fiを導入する理由として最も多いと思います。

広範囲のアクセスポイント運用

アクセス集中の緩和

一台のアクセスポイントで無線環境を構築した場合、その一台にすべての通信が集約されることとなります。
このような事態の場合メッシュWi-Fiでは、ローミング機能(複数のアクセスポイントを信号強度・信号品質などから自動的に判断して、クライアントが切り替える仕組み)を用いて複数のアクセスポイント間で情報を共有することで適切な接続を維持することができます。

アクセス集中の緩和

安定稼働

メッシュWi-Fiは、機器の故障が発生してしまった場合でも自動的に迂回経路を確保することができます。
1つの機器が発生しても一方の接続が途絶えても通信を継続できる、障害耐性・自己修復性が高いのもメリットの一つです。

安定稼働

有線でもメッシュ運用できる

冒頭では無線同士で電波が届く範囲を拡張する方法を紹介しましたが、アクセスポイントを有線接続する方式でもメッシュ環境を構築することができます。
従来だと別々のアクセスポイントを切り替えながら運用する必要がありましたが、1つのSSIDでWi-Fiを使用する事が出来ます。

また無線同士でのメッシュ構築だと、少なからず通信速度が劣化してしまいます。
しかし有線接続でメッシュ環境を構築すると、どのアクセスポイントに接続していても有線接続を元とするネットワークを使用することができるため、速度低下が少ない環境を用意することができます。

有線でのメッシュ運用イメージ

 

メッシュWi-Fiのデメリット

メッシュWi-Fiの導入には少なかれど、デメリットもあります。
メッシュWi-Fi環境の導入を考えている場合、これらも考慮する必要があります。

費用が高額となる

メッシュWi-Fi環境では複数のアクセスポイントが必要となるため、一台のアクセスポイントや中継器を導入するのに比べて費用が高額となってしまいます。
また、メッシュに対応していないアクセスポイントに比べて対応機種は高額となるため、そこでも価格の差が生じてしまいます。

わずかに速度が低下する

メッシュ環境ではクライアントとなる端末だけでなく、親となるアクセスポイントと配下のアクセスポイント間でも通信が発生するため、わずかに通信速度が低下してしまう可能性があります。
しかし機器の負担が分担されることにより、一台のアクセスポイントでの運用よりも通信が安定しやすくなります。

上記のようにデメリットも存在しますがオフィスでの使用を考えると、広い範囲で安定した無線が使えることは魅力ですよね。

 

最後に

今回はメッシュWi-Fiについてご紹介しました!
アイクラフトでは、クラウドサーバ・ネットワークの新規構築・移行・監視・運用保守まで幅広く行っております。
今回ご紹介させていただいた、メッシュWi-Fiの導入も取り扱っておりますので調査や構築など、是非お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
宮田
アイクラフト株式会社
顧客サービス部 iSTAFF24Gr.

入社3年目の宮田です。
アイクラフトで駆け出しインフラ屋さんをやっています。
おおよそ月一のペースで、気になったインフラ系のあれこれをゆるーく紹介しています。

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