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【Excel操作を自動化】Officeスクリプトについて

サービス紹介

2024.11.26

こんにちは。iSTAFFです。
Officeスクリプトは、Microsoft Officeアプリケーション(主にExcel)で自動化やカスタマイズを行うためのプログラミング言語です。
これまでは、主にVBA(Excelマクロ)が使用されてきましたがWeb版やmacOS版のExcelでは使用できず同様の自動化を行うためにはOfficeスクリプトが必要となるため、将来的な普及が期待される言語として注目されています。

 

OfficeスクリプトとVBAの違い

Officeスクリプト

  • 言語
    Officeスクリプトは、JavaScript(TypeScript)ベースの新しいスクリプト言語であり、よりモダンでWeb技術と親和性があります。
  • プラットフォーム
    主にWeb版のExcel Onlineで動作し、クラウドベースの自動化が可能です。
    ※最新版のExcelではデスクトップ版でも実行可能(ただしMicrosoft365の商用ライセンスが必要)
  • 用途
    Power Automateとの連携で繰り返しタスクの自動化や簡単なカスタマイズに使用可能です。
  • 開発環境
    Excel Onlineに組み込まれたコードエディタを使用します。

VBA

  • 言語
    VBAは、従来から使われているVisual Basicをベースにしたスクリプト言語です。
  • プラットフォーム
    Microsoft Officeのデスクトップアプリケーションで動作します。
  • 用途
    複雑な自動化、カスタムフォームの作成、独自の機能の追加など、幅広いカスタマイズが可能です。
  • 開発環境
    各Officeアプリケーションに内蔵されたVBAエディタを使用します。

 

主な違い
  • 実行環境
    Officeスクリプトはクラウドベースであり、Excelファイルとは別にOneDrive上に保存されます。VBAはExcelファイルに組み込まれローカルデスクトップでの実行となります。
  • 言語の違い
    OfficeスクリプトはJavaScript、VBAはVisual Basicベースです。
  • 互換性
    Officeスクリプトは主に新しいオンラインサービスと連携しやすく、VBAは従来のOfficeアプリケーションと互換性があります。

 

使用方法

OfficeスクリプトのWeb版での使用方法について、ご説明します。
まずExcelで対象のファイルを開き、「自動化」タブの「新しいスクリプト」をクリック、スクリプトを編集後、「実行」をクリックすると実行され結果が表示されます。

また「操作を記録」を使用すれば、Officeスクリプト言語を習得しなくとも、Excel上で手動で行った操作がスクリプトとして記録されますので、簡単に自動化を行うことも可能です。
より複雑な操作を行いたい場合は、Officeスクリプトの言語の習得は必要になります。

説明

Officeスクリプトの作成後、自動的にOneDrive for BusinessのドキュメントフォルダのOffice Scriptsフォルダに保存され、別のExcelファイルからの実行も可能になります。

実行方法は、画像のようにExcelファイル内にボタンを配置することで、クリック操作から簡単に実行できるようにすることもできますし、Power Automateのフローで指定ファイルに決められたスケジュールで定期的に実行させることも可能です。

 

まとめ

今回はOfficeスクリプト についてご紹介しました!
OfficeスクリプトとVBAのどちらを使うかは、具体的なニーズと実行環境により、それぞれに強みがあるので、状況に応じて使い分けていくと良いかと思います。

Web版のExcelを主に使用されている方や、今後Power Automateとの連携を考えている方は、Officeスクリプトを使用することになりますので、今後ますますニーズは増えてくるものと思います。
使用方法等について詳しく知りたい方は、お気軽にアイクラフトまでお問合せください!

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