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【技術紹介】Pythonモジュール・Slack・インターネット音声変換ツール等を使用した接続情報表示技術「新Call2Slack」

ITツール紹介

2019.08.23

アイクラフトでは、日常の業務をもっと便利にするためのさまざまな技術開発を行っております。
今回は、そのうちの一つ、Pythonモジュール・Slack・インターネット音声変換ツールを使用した接続情報表示技術“新Call2Slack”をご紹介いたします。

 

◆これまでの経緯と課題

これまで、電話がかかってきた際、お電話をいただいたお客様の会社名等を一度で聴きとることができず、お時間とお手間を取らせてしまい、ご不便をおかけすることがありました。

 

◆課題を解決する技術

アイクラフトでは、このような課題に対し、Call2SlackというPythonモジュールとSlackとPBXサーバーとインターネット音声変換ツールを用いて、事前に登録しておくと、会社に電話がかかってきた時に電話番号を表示する他、会社名などを音声で読み上げることで、大幅な業務支援を行っています。以前はPerl言語を使用していましたが、2019年2月からはPythonモジュールを使用し、現行の新Call2Slackとなりました。

この新Call2Slackは、データ登録することで、以下のような環境を実現しています。

  • 会社にかかってきた電話番号と会社名を個々のPCに表示
  • 聴き取りの間違いを防ぐことができる
  • 電話応対の時間を短縮できる
  • 履歴が残るので、いつどこから電話がかかってきたか確認が可能
  • 担当者を登録しておけば、担当者に電話着信の情報がダイレクトに届く

また、簡単な操作で登録・使用ができる誰でも使える機能性を持っています。

  • ユーザー全員が新しい連絡先を追加登録できる
  • 誰でもわかりやすいシンプルな操作画面
  • 電話帳機能・担当者登録機能

 

◆新Call2Slack

【簡易構成図】

【使用したPythonモジュール】

本システムには、主に下記のPythonモジュールを使用しています。

  • sys ・・・・・・・引数から電話番号を取得する為
  • pychromecast・・・GoogleHomeと連携する為
  • GTTS・・・・・・・文字列を音声に変換する為
  • slackweb ・・・・・ Slack連携の為
  • asterisk.agi ・・・・asteriskと連携する為

 

【Slackとは】Slack公式サイト https://slack.com/intl/ja-jp/
Slack(スラック)は、スチュワート・バターフィールドによって開発されたチームコミュニケーションツールです。 Slackという名称は”Searchable Log of All Conversation and Knowledge”の頭文字をとったもの。
このツールでは、グループチャット、1対1のメッセージング(Direct Message)、音声通話をWebサービスとして提供しており、同様の機能をデスクトップアプリ(Windows、macOS)およびスマートフォンアプリ(iOS, Android)でも提供している。 Googleドキュメント、Dropbox、Heroku、Crashlytics、GitHub、Zendeskなどを含む、各種サードパーティーのサービスと連携することが出来るようになっており、Slack内部のすべてのコンテンツは、一つの検索ボックスから検索できるようになっている。(Wikipediaより抜粋

 

◆開発とメンテナンスに携わっている社員の声

みんなのために課題を解決したい!
さらに機能を追加してもっと便利にしてみよう!
そう考えながら、休日を返上して開発に取り組みました。
解決策がみつからず諦めかけたこともありましたが、他の社員や外国人インターンも協力してくれて、試行錯誤の結果、新Call2Slackが完成しました。
今はメンテナンスを続けていますが、今後はさらに便利な機能を追加したいと考えています。(菅原祟平さん)

 

◆使用している社員の声

会社名をうっかりメモし忘れてしまった時でも、どこからのお電話か新Call2Sclakを見て確認ができて、伝言や取次が間違いなくスムーズに、さらに落ち着いて行えるためミスが格段に減りました。また、新たに連絡先を登録することが簡単にできるので、自分から積極的にデータ登録をするようになりました。1回の登録でみんなの役に立つ非常に便利なツールだと思います!

アイクラフトでは、このような日常業務をもっと便利に行える社内の技術開発も行っております。

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