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効率化とタスク管理のためのGASとSlack API連携の実装例

ITツール紹介

2023.06.23

こんにちは、システム開発部の中木村です。
本記事ではGAS(Google Apps Script)について紹介します。
GAS(Google Apps Script)は、Googleが提供するクラウドベースのスクリプト言語および実行環境です。
GASを使用すると、Googleのさまざまなサービス(Gmail、ドライブ、カレンダーなど)の自動化やカスタマイズが簡単に行えます。
また、Slack APIとの連携も可能であり、Slackワークスペース内でのタスクの自動化や情報の双方向のやり取りが可能となります。
本ブログでは、GASの概要と、Slack APIとの連携について解説します。

GAS(Google Apps Script)の概要

GASは、JavaScriptをベースとしたスクリプト言語であり、Googleのクラウドプラットフォーム上で実行されます。

 

  • 簡単な記法
    JavaScriptの基本的な構文を使用し、独自のGoogle Appsオブジェクトやメソッドを使用することができます。
  • オンライン実行環境
    ブラウザ上でコードを記述し、実行およびデバッグを行うことができます。
  • Googleサービスの自動化
    GASは、Gmail、ドライブ、スプレッドシート、カレンダーなど、さまざまなGoogleのサービスを自動化するためのAPIを提供しています。

メリット

  1. 簡単な学習曲線
    GASはJavaScriptを基にしたスクリプト言語であり、JavaScriptの基本的な知識があれば比較的短時間で学習できます。
    初心者にとっても取り組みやすいです。
  2. シームレスな連携
    GASはGoogleのオンラインサービス(Gmail、スプレッドシート、カレンダーなど)とシームレスに連携できます。
    スプレッドシートのデータを自動的に処理し、Gmailでメール送信するなど、Googleのサービスとの統合が容易です。
  3. 強力な自動化機能
    GASを使用すると、タイマートリガーやイベントトリガーを活用してスクリプトを自動実行できます。
    定期的なタスクの自動化や特定のイベントに応じた処理を行うことができ、効率的な作業フローを実現できます。
  4. クラウドベースの実行環境
    GASはクラウドベースで実行されるため、特別な環境やインフラストラクチャの構築は不要です。
    環境のセットアップや管理にかかる手間を省くことができます。
  5. 費用
    Googleアカウントがあれば誰でも簡単に使用料金は無料で使用できます。

デメリット

  1. 制約された機能セット
    GASはGoogleのオンラインサービスに特化しており、他のプラットフォームや外部サービスとの統合には限定されています。
    特定の機能やライブラリが提供されていない場合、実現したい機能を制限される可能性があります。
  2. 実行速度の制約
    GASはクラウド上で実行されるため、一部の処理や大量のデータ処理においては実行速度が制約されることがあります。
    高速なパフォーマンスが求められる場合には、他のプログラミング言語やツールの使用が必要になるかもしれません。
  3. セキュリティ上の制限
    GASの実行環境はクラウド上であり、セキュリティ上の制限が存在します。
    特に機密情報の取り扱いには注意が必要であり、アクセス制御やデータ保護の対策が必要です。
  4. デバッグやテストの制約
    GASにおけるデバッグやユニットテストは他のプログラミング言語と比べると制約があります。
    デバッグ機能やテストフレームワークの提供は限定的であり、開発プロセスにおいて工夫が必要です。

GASの設定方法

Google Driveを開き、新規追加で選択することが可能です。

スプレッドシートと紐づいたGASを生成する場合は、スプレッドシートから設定が可能です。

GASの応用

GAS(Google Apps Script)とSlack APIを使用して、実際に作成した機能の紹介を行います。
以下に具体的な例をご紹介します。

  • Gmailの内容をSlackにメッセージとして送信
    特定のトリガー(時間、イベントなど)で、GASを使用してGmailの内容を取得し、Slackにメッセージとして送信するスクリプトを作成しました。
    これにより、重要なメールの受信や特定のキーワードの検出などのイベントに対して、Slackチャンネルに通知を送ることが可能です。

  • スプレッドシートの当番表をもとにリマインドを送信
    GASを使用して、特定のスプレッドシートに記入された当番表の情報を取得し、リマインドメッセージを自動的に生成して送信する機能を作成しました。
    これにより、特定の日時や条件に基づいて、チームメンバーにリマインダーやタスクの通知を送ることができます。

まとめ

GASは、Googleのクラウドプラットフォーム上で動作するスクリプト言語であり、Googleのサービスの自動化やカスタマイズを容易に行うことができます。
さらに、Slack APIとの連携により、Slackワークスペース内でのタスクの自動化や情報の双方向のやり取りも可能です。
GASを活用することで、作業効率の向上やタスクの自動化による時間の節約を実現できます。
ぜひ、GASとSlack APIを使って業務効率を改善してみてください!

 

この記事を書いた人
中木村
アイクラフト株式会社
顧客サービス部 iSTAFF24Gr.

顧客サービス部の中木村です。
未経験で入社し、システムエンジニアを1年半、現在はインフラエンジニアとして働いています。
いろんな技術について触れていこうと思っています。
趣味は散財です。最近はISO配列の自作キーボードを買いました。
よろしくお願いします!

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