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VPNとは?基本から解説します

サービス紹介

2024.05.23

こんにちは、顧客サービス部iSTAFF24グループの宮田です。
本日は、様々なオフィスで活用され、お問い合わせもよくあるVPNについてご紹介いたします。

VPNとは

VPN(Virtual Private Network)とは仮想プライベートネットワークのことで、共用の回線を仮想的に独立した専用回線として扱う技術です。

物理的な回線を離れた場所まで毎回引いて回るのは物理的に難しく費費用も多額です。
そこで仮想的に、第三者が介入できないような専用回線を作ってしまおうというのがVPNです。

リモートワークが増えるにつれて様々な企業でVPNの進み、利用している人も増えたのではないかと思います。
今回はそんなVPNについて詳しく説明していきます。

なぜVPNを使うの?

先ほどもあったようにVPNは、共用の回線を仮想的に独立した専用回線として扱う技術です。
それにより、外部との通信が発生するデータの送受信やインターネットの閲覧履歴、アクセスしている位置情報などを漏えいしないように保護することができます。

ビジネスのIT化が目まぐるしく進み情報セキュリティの重要性が上がる中、VPNを用いることにより安全な通信を担保することができます。
また働き方の自由化に対応するべく、VPNによる遠隔からのアクセスも業務に大変役に立ちます。

VPNの種類

ひとえにVPNと言っても色々な種類が存在しています。
それらを紹介していきます。

インターネットVPN

インターネットVPNとは、その名の通りインターネット回して仮想のネットワーク環境を構築する方式です。
一番の特徴はやはり安価に導入できる点です。
特段特別な何かを用意することもなく、普段利用している回線とVPNルータやVPNサーバがあれば、簡単に導入することができます。
しかしお手軽な分、この後紹介する方式に比べるとセキュリティ強度は低くなってしまいます。
安価でVPN環境を導入したい方におすすめの方式です。

インターネットVPN

エントリーVPN

エントリーVPNとは、インターネット回線を利用して閉域IP網を使用する方式です。
ある程度の価格で、インターネットVPNに比べてセキュリティ強度が高いです。
大きな設備投資や高額なランニングコストがかかることがないながらも、セキュリティ強度が高いので利用している企業も多いのではないでしょうか。
デメリットとしてインターネットVPNも同様ですが、トラフィックの混雑状況次第では通信速度が低下する恐れがあります。
比較的安価で、セキュリティ強度も高いVPN環境を利用したい方におすすめの方式です。

エントリーVPN

IP-VPN

IP-VPNとは、通信業者が提供している閉域IP網を使用する方式です。
先ほどまでの2つの方式とは違い、通信業者の閉域網を利用するため高いセキュリティ強度で安全な通信環境を構築することができます。
また、通信品質も比較的高いです。
しかしながら、先ほどまでの2つの方式に比べて高額にはなってしまいます。
コストが上がってしまっても、セキュリティ強度が担保されたVPN回線を利用したい方におすすめの方式です。

IP-VPN

広域イーサネット

広域イーサネットとは、通信業者が提供している閉域IP網を使用して独自の仮想ネットワークを構築する方式です。
構成自体は先ほどのIP-VPNと変わりませんが、IP以外のプロトコルも用いることが可能です。
それにより柔軟な構成のカスタマイズが可能となります。
しかし自由度やセキュリティ強度が高い分、料金は先に紹介した3つの方式に比べ最も高額となります。
コストが高くても、高品質なVPN環境を用意したい方におすすめめの方式です。

広域イーサネット

どんな時に利用するのか

先ほどもあったようにVPNは、共用の回線を仮想的に独立した専用回線として扱う技術です。
それにより、外部との通信が発生するデータの送受信やインターネットの閲覧履歴、アクセスしている位置情報などを漏えいしないように保護することができます。
それが生かされるのが、リモートワーク時や異なる拠点間での通信を行うときです.

リモートワーク時という事は、自宅等の社外から通信を行っているということです。
仕事中は機密情報を扱ったりすることもあるかと思いますので、情報セキュリティ対策を行う必要があります。
VPNを利用することで仮想的に専用線を引くことができ、セキュリティ対策が行われている状態で業務を行うことができます。

拠点間のVPN接続では、各拠点にあるVPNルータなどにてVPN環境を構築します。
これによりひとりひとりがVPN接続をすることがなくとも、拠点間を仮想的に専用線で結ぶことができ、違う拠点のファイルサーバやシステムにアクセスしたりすることが可能となります。

VPNを使う際の注意点

ここまでVPNに関して、主にセキュリティ対策としての説明をしてきましたが、VPNを導入すればセキュリティが万全というわけでもありません。
VPNへの接続情報が漏れてしまえば、VPN経由で多くのデータが漏れてしまう可能性もありますし、インターネットVPNだとインターネット経由で通信を行うため、サイバー攻撃を受けてしまうという事もなくはありません。
よくわからない無料のVPNを利用して情報が流出してしまうことだっておこりえます。
VPNを利用したとしてもこのようなリスクがあることを忘れてはいけません。

またVPNの利用時には、VPNルータ等の高負荷やパケット過多により通信速度が低下することがあります。
利用する環境に適したVPNの方式を選ぶように注意しましょう。

最後に

今回はVPN についてご紹介しました!

アイクラフトでは、クラウドサーバ・ネットワークの新規構築・移行・監視・運用保守まで幅広く行っております。
サーバに関する調査や構築など、是非お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
宮田
アイクラフト株式会社
顧客サービス部 iSTAFF24Gr.

入社3年目の宮田です。
アイクラフトで駆け出しインフラ屋さんをやっています。
おおよそ月一のペースで、気になったインフラ系のあれこれをゆるーく紹介しています。


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