PCを処分する時にデータ消去が必要な理由!3つの消去方法と注意点を解説
お役立ち情報
2023.05.23
企業で古くなったPCやハードディスクを処分する際に、PC内のデータ消去をどうすればよいか悩んだ経験はないでしょうか。
PCを処分する際にPC内のデータを消去しないと、個人情報漏洩や会社の信用を失いかねません。
またPC内のデータを通常通り消去しただけでは、市販のデータ復元ソフトを使用することで、簡単にデータを復旧できてしまいます。
会社で使用したPCのデータ消去までしっかり対応できているか確認するのも大事な情シスの仕事です。
今回はPCを処分する際のデータ消去方法や注意点を紹介します。
ぜひPCを処分する際の参考にしてください。
目次
PCを処分する時にデータ消去が必要な理由とは?
企業で利用したPCを処分する際にPC内のデータ消去をしないと個人情報や顧客情報の漏えいに繋がりかねません。
また消去したデータを復元できないように、確実にPCのデータを消去する必要があります。
今回はPCデータ消去が必要な理由を2つ紹介します。
会社でPCを処分する際の参考にしてください。
理由①:個人情報や顧客情報の流出を防ぐ
理由の1つ目は個人情報や顧客情報の流出を防ぐためです。
会社で使用するPCには個人や顧客情報が多く存在し、しっかりデータ消去しないと悪用されかねません。
たとえば個人情報を利用して多くのサイトへ登録したり、会社の機密情報をライバル会社に提供されるなどの危険性もあります。
情報漏えいが発覚したら費用面や社会的信頼など多大な被害を受ける可能性があるため、PCを処分する際にはデータ消去は必ず実施するようにしてください。
理由②:企業の資産管理に役立つ
PCのデータ消去は企業の資産管理にも役立ちます。
PCは企業の重要な資産の一つです。
データ消去を実施しないと、情報漏えいだけでなくセキュリティ面でも問題が発生します。
これは、企業の資産を適切に管理し、維持するために重要な要素です。
近年サイバー攻撃やウイルスの質も上がっており、PCのデータを適切に管理しないと、企業の持つデジタル資産への侵入口となる可能性があります。
このような攻撃から企業を保護するためにも、PCのデータ消去というセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。
これがないと企業継続の危機に発展しかねません。
企業の資産としてのPCを適切に管理し、データの安全な消去を行うことで、リスクも管理することができます。
PCデータの消去方法3選
PCデータ消去をしたいけど、数多くある消去方法の中でどの方法で消去すればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
PCのデータを消去する際にデータをゴミ箱に移動したり、単純に初期化したりするだけでは、市販の復元ソフトで簡単に復元されてしまいます。
今回は復元されないPCデータ消去方法を3つ紹介します。
- 専用ソフトを使用する方法
- 物理的にディスクを破壊する方法
- 磁力や高温を利用した方法
順番に解説しますので、自社にあったやり方をみつけてください。
消去方法①:専用ソフトを使用する方法
1つ目はPCデータ消去の専用ソフトを使用する方法で、比較的簡単にデータ消去ができます。
データ消去ソフトには無料版と有料版があり、ソフトによって機能が異なるため、まずは無料版で探すと良いかもしれません。
消去する台数が多かったり、より確実にデータ消去したりする際は有料版を使用して消去するのがおすすめです。
データ消去を行うにあたって、ソフトを準備するだけなので、手軽で取り組み易い方法です。
消去方法②:物理的にディスクを破壊する方法
物理的にディスクを破壊する方法もPCのデータ消去する最も効果的な方法の1つです。
PCに内蔵されているハードディスクを取り出し、ハードディスク内部の記録部分を専用のドライブ破壊機やドリル、ハンマーを使用して破壊します。
破壊する際に破片が飛び散ったり記録部分をしっかり破壊できないケースもあるため、専用のドライブ破壊機を利用した方が良いかもしれません。
物理破壊する際は周囲への配慮を忘れずに、安全に注意して実施してください。
消去方法③:磁力や高温を利用した方法
3つ目のデータ消去方法は磁力や高温を利用して消去する方法です。
ハードディスクを取り出し、専用の磁気消去機や熱風炉のような高温環境にいれて完全にデータを消去します。
磁気消去は強力な磁力を利用して磁気データを消去する手法です。
ハードディスクドライブ(HDD)はデータを磁気的に記録していますので、強力な磁場をかけることにより全てのデータを一度に消去することが可能です。
高温環境を利用した物理的な消去も、磁気消去もどちらもハードディスク自体が再利用できなくなる可能性があります。
専用の機器を用意する手間やコストがかかるため、磁力や高温での消去を希望する際は業者へ依頼したほうが良いかもしれません。
どの方法でもPCのデータは完全に消去できるため、どの方法が適切か悩む場合は、ぜひ、アイクラフトにご相談ください。
PCデータの消去に関するメリットデメリットや注意点
PCのデータ消去の重要性や消去方法を理解できたが、データ消去を自社でやるか業者に依頼するか迷っている方も多いでしょう。
自社でやる際も業者に依頼する場合にもメリットデメリットや注意点があります。
今回は両方の場合におけるメリットデメリットや注意点を紹介します。
自社でやる際も、業者に依頼する際も、しっかりメリットデメリットを理解した上でPCデータ消去を実施してください。
自社で消去する場合
自社でPCデータを消去する際はデータ消去に関する技術や知識が必要です。
データ消去が不十分だと情報漏えいのリスクが高まり、会社に危険をもたらしかねません。
また必要なソフトや機器を購入したり、消去に要する作業時間や手間も増えます。
コストを抑えられるメリットはありますが、注意する点も多いため知識や技術がない場合は業者に依頼する方が良いかもしれません。
業者に依頼して消去する場合
業者に依頼して消去する際は自社で消去するよりもコストがかかります。
PCのデータ消去をする業者も数多くあり、消去方法や作業内容、費用も異なるため複数の業者から見積をとって比較すると良いでしょう。
さらに業者に依頼する際は「データ消去証明書」があると安心です。
データ消去証明書とは記録媒体のデータを完全に消去した証拠となり、業者が適切にデータを消去した証明になります。
もしデータ消去証明書がなければ、情報漏洩をはじめ様々なトラブルが発生する可能性があります。
会社の情報を守るためにも業者に消去を依頼する際は、データ消去証明書は必ず貰うようにしてください。
また消去する前に必要であればバックアップも忘れずに行ってください。
クラウドを利用すれば簡単にバックアップがとれ、急にPCが故障してもデータの心配をする必要がありません。
PCデータの消去に関するアイクラフトでの事例
アイクラフト株式会社では、これまで様々なPCデータ消去対応の実績がございます。
今回は実際に対応した事例を紹介します。
事例①:某加工業の工場使用PCのデータ消去対応
・業界
某ガラス加工業
・要望
工場で使用しているPCのデータ消去
・実施内容
工場で使用しているPCのOSが使用できなくなり、データのバックアップを作成後消去してほしい。
可能であれば工場ラインを止めずに対応してほしい。
・企業様の声
急な依頼だったが迅速に対応していただいた。
PCには顧客情報や加工条件が保存されているため、データのバックアップをしっかりとっていただき大変助かりました。
工場の生産ラインを止めることなく作業していただき、またクラウドを活かしたデータのバックアップ方法も教えていただきました。
事例②:某観光業のPCデータ消去対応
・業界
某観光業
・要望
旧PC10台を廃棄して欲しい
・実施内容
古いPCを10台廃棄したい。個人情報も多いため、PC回収業者への依頼ではデータがしっかり消去されるか不安。
またデータ消去をした「データ消去証明書」も欲しい。
・企業様の声
観光業をしており、顧客データが保存されているためしっかりと消去した証明が欲しかった。
迅速に対応いただき、データ消去証明書をいただいたので安心した。
今後はPC購入のサポートも依頼したいと考えている。
事例③:某総合ビルメンテナンス業のサーバデータ消去対応
・業界
某総合ビルメンテナンス業
・要望
ファイルサーバーの入れ替えに伴い、旧サーバーを4~5台廃棄してほしい
・実施内容
新しいファイルサーバーを導入したため、旧ファイルサーバーが不要になり消去して欲しい。
可能であれば立ち合いのもとデータ消去し、データ消去証明書が欲しい。
・企業様の声
迅速に対応いただき、作業も速やかで安心して見ていられた。
データ消去されているのも確認できた。
今後はクラウドへのサーバー移管も検討しており、相談したいと想っている。
まとめ:PCを処分する時にデータ消去が必要な理由!3つの消去方法と注意点を解説
今回はPCのデータ消去に関して紹介しました。
古くなったPCを消去する際には、保存しているデータが消去されているか確認しなければなりません。
なぜなら個人情報漏えいや会社の信用を失う可能性があるからです。
「PC廃棄したいけど手が回らない」「なにから手をつけて良いかわからない」などのお悩みがございましたらアイクラフト株式会社へご連絡ください。