情シス(社内SE)と社外SEの違い6選!仕事やキャリア、年収など紹介します
お役立ち情報
2023.01.28
「SE」や「情シス」など、ITの分野で活躍する方々の名称について、両者の違いを明確に理解している方は少ないのではないでしょうか?
情シスは社内SEとして社内のIT業務を担当することが多く、社外SEは社外のシステムの開発、構築などを担当するケースが一般的です。
情シス(社内SE)も社外SEもどちらもSEの分類であり、大きな違いはありません。
しかし、担当部署や環境によって与えられる役割などにより多少なりとも違いが出てきます。
本記事では社外SEと社内SE(以下情シス)の細かな違いについて解説していきます。
また、アイクラフト株式会社では社外SEを”ベンダーSE”という呼び方をすることもありますが、ベンダーSEも社外SEと同じような認識となります。(システム会社に属するSEをベンダーSEという呼び方をします)
情シス(社内SE)と社外SEの違いや特徴を項目別に比較し、情シス業務を任せるのにおすすめな弊社サービスiSTAFFについて、事例を交えながら紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
情シス(社内)と社外SEの違い6選
情シスと社外SEの違いは、情シスは社内SEとして社内のシステム開発・運用を担当し、社外SEは外部SEとして常駐先の企業で委託されたシステムの開発・運用を担当します。
両者には、下記のような業務や必要なスキル、待遇の違いが挙げられます。
項目 | 情シス(社内SE) | 社外SE |
業務内容 | システムの立案、システムの運用・保守、インフラ構築、IT資産管理、予算管理、ヘルプデスク・サービスデスク | システム開発(要件定義、本設計、プログラミング、テスト)、システム運用・保守 |
スキル | システム開発・運用からマネジメント業務まで幅広い | 受託されたシステム開発・運用 |
キャリア | 幅広い業務スキルが身につくが自社システムのみ | 他社のシステムに触れられて、人材のスキルアップにつながる |
人材の数 | 常駐コストがかかるため少数 | 業務委託で人数が多め |
リスク | 情シスの採用・教育コストは高い | 教育コストがかからない |
平均年収 | 相対的に低い傾向 | 相対的に高い傾向 |
この章では、これらの違いについて具体的に見ていきましょう。
違い①業務内容
情シスの業務内容は、社内システムの企画立案から開発・構築、運用・保守を実行し、社内における、社内システムに関する幅広いノウハウを得られるのが特徴です。
その一方で、社外SEは常駐先の企業において、依頼を受けた範囲のシステム開発・運用・保守の業務を行い、ITシステムに関しての豊富な知見を得られます。
どちらもシステム開発・運用に従事する点が共通しますが、情シスの方が社内のインフラシステムに注力し、社外SEは外注を受けたシステムを開発・運用する点で異なります。
違い②取得するスキル
情シスは、システム開発・運用以外に、マネジメントスキルや企業の予算管理を任されるケースもあり、コンサルティング能力も求められる点が大きな違いです。
その一方で、社外SEはあくまでもシステム開発・運用スキルが必須で、プロジェクトマネージャーなどに昇格するまでは、基本的にマネジメントスキルは求められません。
情シスはシステム開発・運用、マネジメントやプロジェクトの進行を主導し、社外SEは基本的に決まったシステム開発・運用業務を遂行していくという点で違いがあります。
違い③キャリア
キャリア面で比較した際に、情シスは幅広く社内業務に携わることが多く、システム開発・運用以外にもチームとしてのプロジェクトの進行・管理方法を学べます。
ただし、自社システムにしか触れないので、技術者のスキル習得としては、メリットがあまりないと感じる方もいるでしょう。
その一方で、社外SEは常駐先の企業で様々なシステムに触れて、自分で開発・運用経験を積むことで、最新のシステムや種類豊富なシステム開発・運用のノウハウを蓄積できます。
人材のキャリアアップという面で考えれば、情シスは一つの企業で勤務する方に向いていて、個人としてのスキルを磨きたい方は社外SEがおすすめです。
違い④人材の数
IT人材が不足している現状においては、情シスも社外SEも人材が不足しがちです。
・ユーザー企業のIT人材”質”に対する不足感【過去5年間】
大幅に不足 | やや不足 | 特に不足なし | 無回答 | |
2015年 | 30.3% | 59.0% | 9.2% | 1.5% |
2016年 | 33.2% | 56.7% | 9.3% | 0.7% |
2017年 | 32.9% | 53.9% | 12.5% | 0.7% |
2018年 | 33.8% | 54.1% | 11.0% | 1.1% |
2019年 | 39.5% | 51.0% | 9.5% | 0.0% |
情報処理推進機構 IPAがまとめた『IT人材白書2020』によれば、2015年から2019年にかけて、「IT人材が大幅に不足している」と回答する企業が増加の一途をたどっています。
2015年と2019年を比較すると、30.3%から39.5%まで増加しており、企業がいかに情シス・SEを含めたIT人材不足を感じているのかが伺えます。
企業側が雇用しなければいけない情シスの方が人数は相対的に少なく、業務委託できる社外SEの方が企業で働く人数が多い傾向にあるといえるでしょう。
違い⑤リスク
企業側のリスクという観点で見た時に、情シスを雇用するために新たに部門を作り、社内でSEを教育するのはコストや手間がかかる選択だといえます。
そのため、情シス部門を作って人材を雇用するとしても、少人数になってしまうことが多く、「ひとり情シス」が常態化してしまうケースも。
ひとり情シスの状態になってしまうと、少人数のIT人材に頼りきりになってしまい、もしもの場合の対応が遅れたり、人材が辞めた場合の引き継ぎが困難になったりします。
その一方で、SEを必要な際に雇用すれば、雇用コストや教育リスクがかからず、専門性の高い人材に企業が希望するシステム開発・運用を手軽に業務委託できます。
こうしたリスクを考慮するのであれば、SEに業務委託するのがおすすめです。
違い⑥SEの平均年収
求人ボックスナビによれば、SEの平均年収は502万円前後。そして、月給は42万円、初任給は21万円程度が相場となっています。
ただし、最新のシステム開発・運用に携わる機会が多かったり、残業代が情シスよりも多く支給されたりするケースが多いので、社外SEの方が年収が高い傾向にあるようです。
情シス(社内SE)の仕事内容
情シスの業務内容は下記のようにまとめられます。
- 予算管理業務:社内インフラシステムの開発・維持の予算を策定する
- システム導入計画の立案:企業の意向に沿ったシステム導入案件の立案
- システム構築・運営:インフラ・システム構築・運用
- ベンダーマネジメント:ベンダーの選定や進捗確認
- IT情報管理:社内のハードウェア・ソフトウェアを管理
- サポートデスク:社内におけるITサポートを担当する
情シスの業務では、インフラシステムの予算案の策定からシステム構築・運用、ベンダー(システム会社)の選定や進捗状況の確認、品質の管理が求められます。
また、社内が保有するハードウェア・ソフトウェアの管理や、社内におけるITサポートデスクとして社員のフォローやサポート対応をすることもあるでしょう。
社内におけるITの専門家として、幅広い業務に従事するのが情シスの特徴です。
「ひとり情シス」と呼ばれる状態も増えており、以下の記事で業務内容とともに詳しく解説しています。
【関連記事】ひとり情シスとは?3つの背景や問題点、おすすめの解決方法を解説
社外SE・業務委託の仕事内容
社外SEの業務内容は下記のようにまとめられます。
- 要件定義・基本設計:企業の要望を聞いて、要件定義書・基本設計書を提出
- プログラミング・テスト:プログラミングを実施し、必要なテストを行う
- システム運用・保守:システム開発後の運用・保守のアフターサポート
まず常駐先の企業でヒアリングを行い、要件定義書・基本設計書を提出。その後、プログラミングを駆使しながら、システムが正常に動作するかどうかをテストします。
また、システム開発後も常駐先の企業が問題なくシステムを運用できるように、しっかりとアフターサポートをして、システムを有効活用する下地を整えるのも業務の一部です。
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情シス業務をITの専門家に委託したいと考えている方におすすめなのが、弊社が運営する「iSTAFF」です。
この章では、iSTAFFの具体的な特徴や事例について紹介します。
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情シスと社外SEの違いを知ってとるべき選択を考えよう
この記事では、情シスと社外SEの違いを業務やキャリア、取得できるスキル、給与面などの項目別に比較し、それぞれの特徴について解説しました。
情シスと社外SEは業務の幅やキャリアの方向性、取得できるスキルに違いがあり、企業内の幅広い業務を担う情シスは、企業のITインフラやシステム運用・保守によって重要です。
しかし、情シスの雇用や育成にはコストと時間がかかってしまうという問題点があるので、弊社の情シス代行サービスiSTAFFの利用も検討してみてはいかがでしょうか?