【事例紹介】光ファイバーケーブルを活用しよう
事例紹介
2024.10.16
こんにちは、アイクラフト株式会社です。
本日は、お客様からご相談があった光ファイバーケーブルの配線事例についてご紹介いたします。
- ITインフラ構築サービスはこちら
ITインフラ構築
目次
光ファイバーケーブルとは
光ファイバーケーブルとは、透過率の高いガラスやプラスチックなどで作られた光の伝送ケーブルのことです。
光ファイバーケーブルはコアをクラッドが覆う2層構造で成り立っており、コア内に光を閉じ込めて反射させることで光信号で情報を伝達することができます。
実は意外と身近で使われているもので、企業や一般家庭で利用されている「光回線」と呼ばれる回線を契約すると設置されるONU(光回線終端装置)まで光ケーブルが伸びているため見たことあったりします。
光ファイバーケーブルの特徴
詳しい説明の前に、まずは光ファイバーケーブルの特徴を説明していきます。
光ファイバーケーブルの種類
- シングルモード
- マルチモード
シングルモードでは、10um以下のコアがケーブルに使用されます。
光の分散がより少ないのでより長距離の通信に向き、最大40kmまで伝達可能です。
ただしコアが細いため、折り曲げなどには弱いです。
シングルモードでは、50umまたは62.5umのコアがケーブルに使用されます。
シングルモードに比べて太いコアを利用しているので、折り曲げなどに強いです。
また、コストもシングルモードに比べ低くなります。

光ファイバーケーブルの特徴
- 信号劣化が少ない
- 高帯域幅と高速通信
- 電磁妨害に強い
- 低電力
光ケーブルは一般的なLANケーブル等に比べて、信号の劣化が圧倒的に少ないです。
すなわち長距離にわたってデータを送信することができます。
光ケーブルは高帯域幅で、大量のデータを高速で伝送することができます。
LANケーブルなどの銅線ケーブルで起こりがちな電磁妨害に強いです。
これにより、通信の信頼性を高く保つことができます。
光ファイバーケーブルの敷設は初期費用が高くなりがちですが、電力要件は低いです。
データ転送に光信号を利用するので、LANケーブルなどの銅線ケーブルに比べて少ないエネルギーでの運用が可能です。
そんな光ファイバーケーブルを用いた配線の事例をご紹介していきます。
ご相談いただいた内容
光ファイバーケーブルに関して軽く紹介できたので、お客様より実際にあった相談内容に移っていきます。
今回は、「スイッチングHUBで中継してLANケーブルで無理やりつないでいる建屋間の配線を整備したい」というご相談を頂きました。
中継用のスイッチングHUBが一度故障してしまい、切り分けがかなり大変だったということと、メンテナンス性が悪いので改善したいとのこと。
そのお悩みを、光ファイバーケーブルでの配線を行うことで改善に成功しましたので、対応内容をご紹介していきます。
対応前の配線
それではまず、ご依頼時の状態についてご紹介いたします。
建屋間は約150mほどあり、その間をLANケーブルで接続されていました。
LANケーブルの最大伝送距離は100mのため直通は出来ず、スイッチングHUBを2つ中継して配線されていました。
そこで今回はLANケーブルをやめて、光ファイバーケーブルを利用して配線することにしました。

なぜ光ファイバーケーブルを利用するか
今回の事例では、建屋間で必要な通信距離が150mほどあり、先ほども紹介したようにLANケーブルの最大伝送距離は100mのため直通は出来ません。
またご相談内容でご紹介したように、中継用のスイッチングHUB故障時に浮上したメンテナンス性の改善希望もありました。
そこで、直通で配線可能な光ファイバーケーブルをご提案させていただきました。
対応後の配線
建屋間の配線を光ファイバーケーブルにて行いました。
それにより、中継用のスイッチングHUBをかまさず、直通で結ばれましたね。
これで、中継用スイッチングHUBの故障におびえながら過ごさなくてもよくなりました。

最後に
今回は光ファイバーケーブルの配線事例についてご紹介しました!
アイクラフトでは、クラウドサーバ・ネットワークの新規構築・移行・監視・運用保守まで幅広く行っております。
ITインフラに関する調査や構築など、是非お気軽にご相談ください。