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PCだけじゃない!サーバOSのサポート期間のご紹介

サービス紹介

2023.06.07

こんにちは、顧客サービス部iSTAFF24グループの宮⽥です。
本⽇は、最近よくお客様よりご相談を受けている「サーバOSのバージョンアップ」についてご紹介いたします。

 

サーバOSとは

そもそもOSとは、Operating System(オペレーティングシステム)の略で、コンピュータの操作やファイルの保存、アプリをしようするために必要な、コンピュータを利⽤するうえで最も根幹となるソフトウェアのことです。
普段使うコンピュータの中には、WindowsやIOS、AndroidといったOSがインストールされており、そのおかげで我々はコンピュータを操作することができます。
その中でもサーバOSは、⾼い安定性や耐久性を持ち、Webやメール、データベースなど様々なサービスを提供できる機能を備えたものです。
⼀⽅で、安定性や耐久性の確保のために優先度の低い機能がそぎ落とされていった影響で、クライアント⽤のアプリケーションの中に使⽤できないものがあったり、操作性が悪いといった特徴も持っています。

 

サーバOSの種類

少しだけ脱線して、サーバOSの種類も紹介しておきたいと思います。
サーバに使⽤されるOSは、Windows系UNIX系(Linux系を含む)に分類されます。

Windows系のサーバOSは、Windows Serverと呼ばれる、Microsoft社から出ているサーバOSで、EssentialsやStandard、Datacenterなどのエディションに分かれています。
私たちが普段利⽤しているWindowsと同じような感覚でGUI(Graphical User Interface︓コンピュータの操作等を画⾯上で視覚的にとらえて⾏えるもの)による操作で利⽤できるという特徴があり、提供元であるMicrosoft製のアプリケーション等との相性が良いのも特徴です。
その⼀⽅でライセンス料が⾼額というデメリットもあります。

UNIX系のサーバOSは、マルチユーザ、マルチタスクを備えるOSとして開発されました。
Red Hat系やDebian系など様々なディストリビューションに分かれており、多くのOSがオープンソースでライセンス料がかからないことや、低スペックのサーバーで動作しやすく処理速度が速いといった特徴があります。
その⼀⽅で、CUI(コンピュータの操作等を⽂字列によって⾏うもの)での操作が多く、知識がなければ操作しにくいというデメリットもあります。

 

OSのサポート期間

OSにはそれぞれサポート期間が設定されています。
サポート期間とは、OS等の利⽤者が開発元から保守サービスを受けることができる期間です。
保守サービスとしては、OS等の動作や不具合の問い合わせが出来たり、機能アップデートやセキュリティパッチ、不具合修正などの修正プログラムを受け取ったりすることができます。

 

期限が近い代表的サーバOSのサポート期限

当然ですがOSのサポート期限は種類によって違います。
Microsoftの製品は、5年以上のメインストリームサポートの後、5年以上の延⻑サポートを提供するとしており、Ubuntuはサポート終了を迎えても、Ubuntu Proに加⼊すれば⼀定期間ESM(Extended SecurityMaintenance)によってセキュリティパッチを受け取ることが出来る、といったように開発元によって様々な形態に分かれています。

そんな様々に決まっている期限が近いサーバOSの期限を以下にまとめてみました。

OS 期限
Windows server 2012 2023年10⽉10⽇(延⻑サポート) 
Windows server 2012R2 2023年10⽉10⽇(延⻑サポート)
Red Hat Enterprise Linux7 2024年6⽉30⽇
CentOS7 2024年6⽉30⽇
Ubuntu16.04LTS 2021年4⽉(ESMは、2024年4⽉)
Ubuntu18.04LTS 2023年4⽉(ESMは、2028年4⽉)

 

 

サポート終了したOSを使⽤する危険性

先ほども紹介した通りサーバOSにはサポート期間が決められており、サポートが終了すると、修正プログラムを受け取ることが出来なくなります。
つまり、セキュリティパッチの更新も⽌まることになります。
それはOSに重⼤な脆弱性が発⾒されたとしても対応されず、そのまま放置されるという事になります。

OSのサポート終了後も「機能⾃体はまだ使えるから」「アップデートするのが⾯倒」と使⽤し続けてしまうと、次のような危険を伴うこととなります。

 

  • セキュリティの低下
  • 開発元からの修正プログラムの提供が終わってしまっているため、たとえセキュリティホールが⾒つかったとしても改善されることはありません。
    つまりは、脆弱性が放置された⽳だらけの状態の状態でサーバがサイバー攻撃や不正アクセスの危険性に晒されることになります。

     

  • サービス安定性の低下
  • OSの使⽤上の問題が起きた場合や分からないことがあった際に、開発元に問い合わせることが出来ません。
    つまりは、⾃分たちですべてを⾃⼰責任で解決しなくてはならなくなったり、最悪の場合サービス停⽌の危険性もあります。

     

  • 使⽤可能なアプリケーションの減少
  • サポート期限切れOSの利⽤は推奨されていないため、アプリケーション開発者は多くの場合、アプリケーションがサポートするOSの対象から外れます。
    そのため、現状使⽤しているアプリケーションを利⽤できなくなったり、アプリケーションのサポートも受けられないといった状況になる可能性もあります。

 

このような危険性があるため、サービスを継続して提供するにはOSのアップデートは必須です。
また、オンプレミス版のサーバを⽤いている場合は機器劣化もかんがみて、サーバリプレイスも視野に⼊ってきます。

 

最後に

今回はサーバOSのサポート期間についてご紹介しました︕
サーバOSのサポート期間を確認することは、サービスを安定して運営するうえで必要不可⽋です。

アイクラフトでは、オンプレミス・クラウド共にサーバの新規構築・監視・運⽤保守を⾏っております。
今回ご紹介させていただいた、サーバOSのサポート期間終了対策として⾏う、アップデートやリプレイスも扱っておりますので、是⾮お気軽にご相談ください👇🎵

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この記事を書いた人
宮田
アイクラフト株式会社
顧客サービス部 iSTAFF24Gr.

入社してもうそろそろ3年目になる宮田です。
アイクラフトで駆け出しインフラ屋さんをやっています。
おおよそ月一のペースで、気になったインフラ系のあれこれをゆるーく紹介しています。

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