運用と保守の業務の違いとは?情シス業務のリスクヘッジについて解説
お役立ち情報
2022.08.30
「システムの運用と保守の違いは何だろう?」
「情報システム業務においてリスクを分散させるためにどうすればいいか知りたい!」
上記のような悩みはありませんか?
社内のシステムを安定的に稼働させるためには情シス担当者は欠かせません。
システムの「運用」と「保守」はどちらも必要ですが、作業をどのように切り分けたらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
- システムの「運用」と「保守」の違いとは?
- 情シス担当者がリスクヘッジのためにできることとは?
- 外部委託するメリットは?
など、システム運用についての理解を深め、安全に稼働させましょう。
そこで今回は、『システムの運用と保守の業務の違い』について解説しつつ、リスクヘッジのためにできることをご紹介します。
目次
情シス担当者の業務である「運用」と「保守」の違いとは?
多くの企業で取り入れられているIT技術。
社内で欠かせない存在となっているのが情報システムの管理であり、その担当者は重要な役割を担っています。
システムの「運用」と「保守」ですが、業務内容が似ているようで異なることをご存じでしょうか。
そこでここからは、システムの「運用」と「保守」の違いについて詳しく解説していきます。
運用とは「システムを動かす業務」のこと
運用とは「導入されているシステムが問題なく稼働しているか、円滑に運用できているかを日々管理する運用業務」のことです。
システムを安定的に稼働させ、停止させることのないよう以下のようなシステムを管理することが業務になります。
- ハードウエア
- ソフトウエア
- データ
- ネットワーク
まずはこれらすべてを監視することを基本の業務としつつ、常に状態を把握しておかなければなりません。
全体の状況を漏れなく把握するために、監視ソフトウエアや稼働ログをチェックします。
また、システムを利用する社員へのサポートや問題解決も積極的に行い、より良い運用に改善していく事も必要です。
日々のシステムの運用をスムーズに行うにあたり、システム障害を未然に防止するための施策も担当者の役割だと言えます。
システム障害が起こってから対策してしまっては遅いため、事前に対策を講じる必要があります。
システム運用の具体的な業務一覧
システム運用の具体的な業務は以下のようなものが挙げられます。
- サーバの起動や停止
- 定時のデータを入力などの、定型化されたオペレーション
- トラブルや不具合などの、システムの稼働状態の監視
- 外部からの攻撃などに関するセキュリティ監視
- 急激なアクセス増加などに関する、リソースと負荷状況の管理
- メモリやディスクなどの性能監視
- スケジュールバックアップ
- システムに関する、解決すべき課題への対応
- 新しい技術の検証や対応
- システム利用者向けの教育や学習の機会を提供
- 操作方法に関するフォロー
- 要望や改善提案に関するヒアリング
これらの業務をこなしつつ、システムが安定的に稼働するよう全体を漏れなく監視することが重要です。
またシステムは常に新しいものに変わっていくため、検証して拡張するなど、一連の対応も迅速に行わなければなりません。
保守とは「トラブルの復旧や対策をする業務」のこと
システムの保守とは「トラブルの復旧や対策を施す技術的な業務」のことです。
専門的な知識と高いスキルが求められますので、誰でもできる業務ではありません。
システムの日々の稼働状況を監視し、運用に支障が出ないよう予防策を講じたり、故障やトラブルが起きたときに即時に対応します。
システムの復旧やプログラムの改修などを含めたメンテナンスが業務の中心です。
なお、万全な体制を整えていても、障害が発生してしまうことがあります。
保守の業務はイレギュラーな対応も多いため、エンジニアの冷静な判断力や対応力が重要です。
システム保守の具体的な業務一覧
システム保守の具体的な業務は以下のようなものが挙げられます。
- サーバーハードウェアのメンテナンス
- ネットワークのメンテナンス
- 老朽化した周辺機器の入れ替え
- セキュリティ管理全般
- バックアップ作業
- システムのアップデートや修正などの対応
- データベースのチューニング
- 新しいシステムやアプリケーションの導入
- バグや不具合の原因調査と修正作業
- システム障害からの復旧作業
上記のようにシステム保守の仕事は、システムやサービスをより使いやすくするために、改良したり障害時に対応したりするエンジニア業務全般の事を指します。
運用と保守はどちらも重要!リスクを避けるためにできること
システム運用と保守はどちらも、システムやサービスを安定して稼働させるために必要不可欠です。
社内でそれぞれ担当者がいて、リソースが十分であれば大きな問題はありません。
ですが、近頃では運用と保守の兼任するケースも増えてきており、ひとり情シスという言葉も話題になりました。
運用と保守において以下のようなリスクはおさえておく必要があります。
- 運用や保守を担っていた従業員が突然退職してしまう
- ベテランの担当者が定年退職し、経験が浅い担当者だけになってしまう
- 担当者が少ないため、十分な休養がとれない
- 専門知識を持っているエンジニアが不足しており不測の事態に対応できない
システムメインの事業形態でなければ十分に起こりえるケースで、実際にそういった事例は増えてきています。
ここからは、リスクヘッジとしての対策を紹介します。
新たにシステムエンジニアを採用する
当然ですが、担当者が不足していれば採用をかければ問題は解決します。
重要なのは、現在社内のリソースではリスクが伴っていることを自覚しているかどうかです。
しかし、エンジニアのスキルも幅が広く、なかなか採用の判断がつかなかったり、人材自体が不足しているので、働き手が見つからないケースも多くあります。
現在の担当者や、社内のリソースをしっかり確認しつつ、早めの対策が必要です。
システム運用、保守の専門家に外部委託する
次に、システムの専門家に外部委託する方法があります。
アウトソーシングをする場合、社内の人的リソースを情シス業務に回す必要がありません。
そのため、社内のシステムエンジニアは元々の業務に専念できるため、生産性が維持されるでしょう。
システムの運用を外部委託すると費用はかかりますが、実はコスト削減に寄与します。
社内で人材教育をしたり、エンジニアを新たに採用したりするほうがコストがかかる場合が多いからです。
システム運用は長期的に安定した稼働が必要なことから、外部委託をするのが企業としても安心なのではないでしょうか。
システムの専門家に外部委託すれば、常に最新の技術やサービスが利用できます。
セキュリティに関しても365日体制で監視してくれる企業も多く、トラブル発生時も即時対応してくるので安心です。
情報システムに関しては日々新しいものが増え続け、それに伴い運用保守業務の負荷が高くなっています。
システム運用のプロであれば容易にキャッチアップが可能なので、総合的に見て外部委託するのが得策かもしれません。
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まとめ
今回は、システムの運用と保守の違いや業務内容の詳細について解説してきました。
社内システムを安定的に稼働させるには、情シス担当者は必要不可欠です。
システム運用は『システムを動かす業務』のことで、システム保守は『トラブルの復旧や対策をするエンジニア業務』の事を指します。
運用と保守のどちらか一方に業務が偏らないよう、リスクヘッジのために紹介したこともぜひ活用してみてください。
システムの運用を安全に、且つ効率的に行う手段として外部委託も検討してみてください。
運用に関する相談や悩みがあれば、一度ご相談ください。