NFTの問題点とは?メリットや注意点など将来性をわかりやすく解説
お役立ち情報
2022.10.30
近年、NFTや仮想通貨といった画期的な技術であるデジタル資産が注目を集めており、投機目的で参入する人も増えてきています。
仮想通貨を理解できれば誰でも参入できる業界であり、ご自身で作った絵画や漫画等も販売できるため、クリエイターなどには人気があり高額取引する人もいる状況です。
ただ、盗作や詐欺といった商品が出回っているなど問題点もあり、しっかり問題点を理解し対応策を把握した上で始めるのが良いでしょう。
本記事では以下について解説していきます。
- NFTの問題点とその理由
- NFTのメリット
- NFTの市場規模と将来性
目次
NFTとは?
NFTとは非代替性トークンとも呼ばれ、仮想通貨と同様にブロックチェーン仕組みを使いコピーや改ざんができない「代替不可能なデジタルデータ」をいいます。
従来のデジタル資産はコピーや複製が容易にでき資産価値が生まれにくいという欠点がありましたが、NFTはデジタル資産を識別できるため独自の資産価値があるといえるでしょう。
しかしNFTにはまだ多くの問題点があり、知らないとトラブルになる可能性もありますが、正しく理解すれば危険を回避できます。
次の章ではNFTの問題点やメリットなど、理由も含めて解説します。
ブロックチェーンから確認したい方は以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】ブロックチェーンを一言で言うと?事例を交えて解説!
NFTの問題点とその理由4つを解説
NFTゲームやNFTアートといったものが高額取引されたニュースなど話題性があるNFTですが、以下のような問題を抱えています。
- 取引者同士にようるNFTの価値がきまる
- 盗作・詐欺のNFT商品が多い
- マネーロンダリングの対象になる可能性
- イーサリアムなどのガス代の高騰
NFT問題点①取引者同士によりNFTの価値がきまる
NFTの価値は買い手と売り手の取引行動によって決まり、契約書等の書面は交わさないため購入者のNFTを判断する基準や見極めが重要になり、売り手は買い手の購入意欲を満たす様に価格を設定する必要があります。
これはNFTに限ったことではなくNFT以外のモノやサービスでも同様のことが言えます。
例えばスーパーで販売している野菜や惣菜など、100円の価格変動で購入するか迷う人が多いですが、これはご自身の経験から判断される場合が多いでしょう。
NFTにおいては適正価格がわからないため、購入時に迷う傾向にありますが金額に見合った価値があると判断したら取引を検討しても良いかもしれません。
またNFTは短期的な価格変動により利益を得ようとする投機目的として認識されがちですが、NFTを利用することでクリエイターに利益を還元できるのは利点と言えるでしょう。
購入後に得られるメリットをしっかりと把握し、NFTの価値を見極めることが大事になります。
NFT問題点②盗作・詐欺のNFT商品が多い
データ改ざんが困難なNFTですが、データ自体が偽物である盗作や詐欺商品が多く出回っているのが現状です。
理由として「著作権を侵害しているもの」「有名作品をコピーしたもの」等が販売されており、見分けるためには安全性の高いマーケットプレイスやクリエイターの公式サイトやTwitterで購入前に確認が必要になります。
海外のNFTマーケットは規模が大きいですが記載した内容や日本語に対応していない場合が多く購入ミスに発展したり、問い合わせ対応も難しかったりします。
そのためリスクを回避するためには、まずは信頼性の高いOpenSeaなど国内のNFTマーケットから利用を始めるのがおすすめです。
NFT問題点③マネーロンダリングの対象になる可能性
マネーロンダリングとは不正取引などで得た資金を正当な取引で取得したかのように偽装する行為をいい、架空名義や偽装して送金をくり返す行為が多く発生しています。
対策として運用元が明確なマーケットプレイスや本人確認をしっかりしている所で取引するように心がけましょう。
国内のNFTマーケットだと困った時のサポート体制が充実しているケースが多いので安心して始められます。
NFT問題点④イーサリアムなどのガス代の高騰
NFTの取引する際にガス代と呼ばれるブロックチェーンを利用する手数料のようなものが発生します。
イーサリアムなどブロックチェーンの種類によっても発生するガス代の金額はことなり、ガス代の高騰もNFTを取り扱う上では問題の1つとなります。
ガス代を節約する為にはNFTの取引する時間やガス代の上限を設定することで節約できるでしょう。
特にイーサリアムなど人気がある仮想通貨はガス代も高騰する可能性が高いので、事前に別の仮想通貨で売買できるか確認しておくとよいでしょう。
NFTのメリットとその理由4つ
NFTは指摘される問題点も多く課題もありますが、利用方法を理解し1つ1つの危機を回避すれば問題ありません。
デジタル資産として注目を集めているNFTにはメリットも多く、その理由とともに解説します。
NFTメリット①代替不可能な唯一性
NFTは他のものと替えられない「代替不可能」という性質があり、デジタル資産を個別に識別できるため独自の価値を保有しています。
これまでのデジタルデータは簡単に盗作やコピーなどができましたが、NFTのデジタルデータは作成者本人のオリジナル作品であることを証明できるため、価値が上がりやすいでしょう。
ブロックチェーン上の取引は可視化されるため信用を保ちながら不正を取り除けるので唯一無二の所有物をもてます。
NFTメリット②誰でも作成可能
NFTはインターネット上のプラットフォームから出品・販売・購入まで全てできます。
仮想通貨を用意できればNFTは誰でも簡単に作成し出品できます。
簡単に流れを説明するとNFT売買のプラットフォームに登録しログイン後、仮想通貨のウォレットを作成後NFTの売買に必要な仮想通貨を入金します。
その後、NFTアートの販売条件をきめ、作品をアップロードしたら完成です。
アートをはじめゲームや音楽、ライブチケットなど様々な分野でコンテンツのNFT化が進み日本や世界中で活用方法が模索され、自分の好きなものや強みを活かした制作物を販売できるでしょう。
NFTメリット③破損や紛失するリスクがない
NFTはデジタルデータであるため、破損や紛失などの物理的な損害がありません。
火災や地震、津波等の災害で損害を被る実物とは異なり、データがしっかり残っていればNFTを失うことはありません。
NFTメリット④アート・ゲーム・音楽などジャンルが多彩
デジタル資産に新たな価値を見出したNFTは、NFTアートやNFTゲームや音楽といった幅広いジャンルで成長しており、今後も様々な分野で発展するでしょう。
近年では小学生が書いたアートが海外で高額販売されたり、元SMAPの香取慎吾氏がNFTアートを活用したプロジェクトを開始したりと話題を呼んでいます。
これからも多くの可能性を秘めたNFT、正しく理解し自分の新しい魅力を見つけましょう。
NFTの市場規模と将来性
仮想通貨の次に流行る技術として注目されているNFTの市場規模は年々拡大し、どんな人でも簡単に参入できるため将来性も高いと言えます。
市場規模と将来性を見越して、NFTの恩恵を受けれる状態にしておくのがおすすめです。
NFTの市場規模
NFTの市場規模は消費者庁の調査結果では以下のように発表されています。
アクティブウォレット数(当該年に少なくとも1回、NFTの売買を行ったウォレットの数)は、2020年の8.9万から2021年に
は257.4万に増加している。
NFTの平均価格は2020年の49.2ドルから2021年には807.5ドルに上昇している 。
※ NonFungible.com “Yearly NFT Market Report 2021”
引用:消費者庁
今後も急速な拡大が見込まれているNFT市場は、アートやゲームだけでなくアニメや漫画、シューズなど幅広い市場でやり取りが可能となるでしょう。
2020年から2021年までで約30倍以上にも拡大しているNFT市場において、誰でも購入・販売できるメリットがあるので今後も広がりをみせることは間違いありません。
まだまだ発展途上の市場ですので、変動が激しいのも特徴です。
常にリサーチをしながら市場チェックを怠らないようにしましょう。
NFTの将来性
実体がないデータ上のコンテンツであるNFTは、人々がデータに価値を見出せるかどうかが鍵になります。
非代替性トークンのため希少価値が生まれやすく、世界中のクリエイターに取っては自分の存在をアピールするチャンスにもなります。
この機会にご自身のアイデアをNFTにするのも良いかもしれません。
NFT問題点のまとめ
NFT市場では法的に整備されていないことや詐欺、盗難商品の発生など解決しなければいけない問題点もありますが、安全性の高いマーケットプレイスや購入前に公式サイトなどで商品を確認することで十分回避できます。
今後市場が拡大したときのために、今のうちから準備しておきましょう。
弊社、アイクラフトでは、2022年9月23日に神戸で開催された『Autumn Festival in KOBE〜 感性の繚乱〜』に参加させて頂き、NFTの体験会を実施しました。
また、2022年11月には「078KOBE」では神戸珈琲とコラボして、ブロックチェーン技術NFTでコーヒーを買う体験会を実施しております。
プレスリリースはこちら
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