情シスが不要なのは本当?不要論が浮上した理由と今後必要な情シスを解説!
お役立ち情報
2022.12.28
「情シス不要論の詳細は?」
「情シスが不要と言われている背景は?」
「どんな情シスが今求められてるの?」
こういった疑問をお持ちではありませんか?
近年ITツールの利便性向上に伴い、専門的な知識がなくても業務に支障がないということで情シスの不要論が浮上しています。
- 本当に情シスは不要なのか?
- なぜ情シス不要論が浮上したのか?その背景は?
- 今後必要な情シスとは?
など、本記事では情シス不要論についてITの専門家の目線で深掘りしていきます。
あなたの会社でこれから情シスを配置する必要があるのか、参考にしてください。
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お困りの際はぜひお問い合わせください。
目次
本当に情シスは不要?情シスの2つの役割とは?
「不要」だと言われている情シスの業務の役割について解説していきます。
情シスの役割は多岐にわたりますが、主に以下について注力しながら業務を進めます。
- 各部門が情報システムによって利益を生み出せるようサポートすること
- 社内全体の情報システムにおける課題を解決すること
インフラの保守や社内サポートなどの定型業務に時間を割くことも多いですが、本来の役割は「利益創出」と「課題解決」です。
これら2つにつながるように、情シスとして運営していかなければなりません。
また、情シスは社内の業務効率化を考え、必要なITツールの導入を検討する役割があります。
組織にはどのようなITツールが便利なのかを見極めて導入するため、ITに関する知識も必要です。
情シスの業務は、企業全体を運営していくうえで重要であり、組織を陰で支える存在だと言えます。
なぜ情シス不要論が浮上したの?
情シスには重要な役割があるにもかかわらず、なぜ不要論が浮上したのでしょうか。
ここからは以下に沿って解説していきます。
- 情シスの業務が直接利益につながらないと思われているから
- ITスキルが不要になってきている
それではさっそく内容を見ていきましょう!
情シスの業務が直接利益につながらないと思われているから
「情シスの業務は直接利益につながらない」という意見があり不要論が浮上しました。
社内のシステム運用やサポートなどは『ノンコア業務』とされており、その業務自体は利益に直結しません。
ですが情シスは、企業のコア業務を円滑に遂行するために、必要な作業を請け負っているポジションです。
しかし、ノンコア業務が中心の情シスに対して、専属の人員を配置することに疑問を感じている経営者がいるのも事実です。
実は情シス不要論が浮上した背景には、”経営者が明確な業務内容を把握していない”ことが挙げられます。
実際情シスをなくしてしまうと、システム関連を各部署でバラバラに対応する必要があるため非効率です。
それぞれの部署のコア業務に集中できなくなるため、生産性が下がってしまうのは間違いないでしょう。
ITスキルが不要になってきている
近年、専門的なITスキルがなくても導入・運用ができるシステムが登場していることから、情シス不要論が浮上しました。
ITスキルが不要となれば、情シスを廃止する案が出てきても不思議ではありません。
さらに、今はクラウド上でデータ管理などシステム運用をする企業も増えてきています。
クラウド上であれば運用元はサービス提供者であるため、システム運用に携わる人が不要になります。
つまり、わざわざ情シスを配置してまでシステム管理や運用をする必要がないことから、不要論が浮上しています。
このような時代の流れが、情シスの存在の希薄化を加速させているのです。
不要なんて言わせない!情シスの重要な役割4選!
情シス不要論が唱えられていますが、情シスは間違いなく必要だと言えます。
その理由となる情シスの重要な役割について、以下の4点に絞って解説していきます。
- IT戦略の策定やシステムの企画
- 既存システムの運営・保守
- 社内インフラの整備
- サポートデスク・ヘルプデスク
1つずつ掘り下げていくので、ぜひ参考にしてください。
IT戦略の策定やシステムの企画
まず情シスの重要な役割として挙げられるのは、『IT戦略の策定やシステムの企画』です。
業務遂行にともなう基幹システムや情報システムを策定したり、IT戦略を打ち出したりするのは、情シスのもっとも中心となる業務といっていいでしょう。
このような業務に携わるには、ITに関するスキルが必須です。
情シスに高度なITスキル保持者がいなくても、パッケージソフトやSaaSを活用する際、外注業者と自社の橋渡しをする役目に。
近年では、情シスがこのような立ち位置にいることが一般的になってきました。
【関連記事】情シスの担当者に資格は必要か?おすすめの資格と取得方法をIT企業が紹介
既存システムの運営・保守
次に、『既存システムの運営・保守』も情シスの重要な役割の1つだと言えます。
ITが進化し、社内での利用機器が多岐にわたる今、既存システムの運営や保守を担う情シスの負担はより重くなっています。
運営・保守については具体的に以下のような内容が挙げられます。
- ハードウェアの保守・管理
- PCなどの各端末のソフトウェア・ライセンスの管理
- LANやWi-Fi、ルータなどのネットワーク管理
- 社内サーバやクラウドの管理
自社で取り扱うIT機器によっては、PCやネットワークだけでなくOSやアプリケーション、クラウドに関する知識も必要になるケースもあります。
これらの業務をすべて外注している企業もありますが、情シスが請け負うことですべて社内で完結するため、効率化を図れるところがメリットです。
社内インフラの整備
『社内インフラの整備』も企業にとって欠かせないため、情シスの重要な役割になります。
以下のIT機器を購入したり、設置・設定をしたりするのが『社内インフラの整備』です。
- PC
- プリンタ
- サーバ
- ネットワーク
- ストレージ
多くの企業では一連の設定作業を情シスが行い、PCを貸与された社員がすぐ使えるようにしています。
また、近年はリモートワークを導入する企業も増えてきているため、それに対応するITインフラも重要です。
リモートワークにおいては社内情報盗取やサイバー攻撃を防御する必要があります。
併せて業務効率化のためのインフラ整備を視野に入れつつ、必要な設備を取り入れていかなければなりません。
サポートデスク・ヘルプデスク
社内で日常的に起きるITトラブルに対応する『サポートデスク・ヘルプデスク』も、情シスの重要な役割です。
インターネット接続に関するトラブルや、システムが突然停止するなど、これらの問い合わせに対応します。
システムの不具合から端末操作の指導など、サポート内容は多岐にわたります。
そのため、回答や対応方法が定型化できるものはマニュアルにまとめるなど、効率化を図ることも情シスの業務だと言えるでしょう。
問い合わせ内容が多岐にわたることから、サポートやヘルプデスクの業務は幅広い知識が必要になります。
さらに、コミュニケーションスキルが高い人ほど各部署への円滑な対応が可能なため、プラスのスキルとして有効です。
今後求められる「情シス」のあり方
情シスは不要!といわれないためには現状に留まらず、常に進化していかなければなりません。
そこで今後求められる情シスのあり方について以下の通り解説していきます。
- 先進的なITツールの活用法を共有する仕組みづくり
- 業務プロセスの見直し
情シスだけでなく、社内全体に関わってくる内容なので、ぜひ参考にしてください。
先進的なITツールの活用法を共有する仕組みづくり
今後の情シスには、先進的なITツールの活用法を共有する仕組みづくりが求められます。
自社の業種や事業内容、具体的な業務において必要かつ先進的なITツールは何かを考え、情報を集めます。
そして集めた情報を関係部署に提供するのです。
その際、現場の業務プロセスにまで踏み込んで、そのシステムが有効であるかを検証する必要があります。
各業務を遂行していくなかで、『利益創出』『効率化』が明確になる先進的なITツールを導入しなければなりません。
さらに、情シスだけがITに関して把握するのではなく、社内全体で共有する仕組みづくりが大切です。
そうすることで、それぞれの社員のITの知識も底上げできるでしょう。
業務プロセスの見直し
業務プロセスを見直し、効率化を図っていくための提案をすることも情シスに求められます。
慣れた業務プロセスを変更したくない、または受け入れられないことで先進的なITツールを導入できない企業も多いのではないでしょうか。
また、社員のITツールに対する理解度や受容度が追いついていないこともあるでしょう。
そこで情シスは、めまぐるしく発展していくITを活用していかなければ、企業としての発展も見込めないことを提唱していくのです。
まずは企業の古い体質を一新したり、社員のマインドを変えたりすることから始めます。
そして全社的に業務プロセスを見直すことを受け入れられると、ITツールの活用が有効的なものになるでしょう。
情シス不要論とは?まとめ
今回は、『情シスは不要なのか』というテーマで解説してきました。
情シス不要論が唱えられているものの、実際は企業にとって間違いなく必要な部署だといえます。
主な情シスの業務としては以下の通りです。
- IT戦略の策定やシステムの企画
- 既存システムの運営・保守
- 社内インフラの整備
- サポートデスク・ヘルプデスク
また、進化し続けるITに追いつくべく、今後求められる情シスのあり方についても触れています。
- 先進的なITツールの活用法を共有する仕組みづくり
- 業務プロセスの見直し
情シス担当者だけでなく、全社員がITを活用できる仕組みを整えることが重要です。
今回の記事を参考に、自社に取り入れてみてください。
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