情シス業務を効率化するためには?5つの課題と解決策、おすすめのサービスを紹介
お役立ち情報
2022.09.29
「自社の情シス部門の業務を効率化できないだろうか?」
と考えている企業の担当者は多いのではないでしょうか?
情報シス部門の業務を改善するためには、現状の問題点を適切に理解した上で、どのような解決策があり、効率化してどんなメリットがあるのかを知ることが大切です。
本記事では、情シス業務が抱えている5つの課題やそれに対する解決策、情シス業務を効率化するメリットに加え、効率化の成功事例について解説します。
解決方法や実際の事例を参考にしながら、情シス業務をうまく効率化して、企業内での情報システム・IT分野の業務改善に活かしましょう。
目次
情シス業務は効率化できない?担当者が感じている5つの課題
情シス業務を効率化したいと担当者が考える背景には、以下の5つの課題があります。
- IT業界全体の人手不足
- 社会的なリモートワーク移行による影響
- 情シス部門にIT関連の業務が集中してしまう
- 専門知識のあるIT人材に依存しがち
- 2025年までにシステム移行が急がれる
情シス業務の改善には、現状の問題把握が欠かせません。
具体的な課題と現状を知って、どのような問題が企業の情シス業務の効率化を妨げているのかを理解しましょう。
IT業界全体の人手不足
情シス業務に従事できるスキルをもったIT人材が、日本の社会全体として足りていないという構造的な問題があります。
経済産業省が発表している『IT人材育成の状況等について』によれば、2022年におけるIT人材の不足は約35万人。
2030年には人材不足がさらに深刻化して、約59万人ものIT人材不足が起こると予測されています。
業界全体でIT人材の不足が叫ばれる中で、新卒採用と中途採用で、企業が求めるハイレベルなIT人材がとれない状況が一般化しているのです。
そのため、ごく少数の人だけが情シス業務を担う「ひとり情シス」の問題を抱えている企業が多い状況が顕著だといえます。
【関連記事】ひとり情シスとは?3つの背景や問題点、おすすめの解決方法を解説
出典:経済産業省|IT人材育成の状況等について
リモートワーク移行による影響が大きい
コロナ禍を契機とした国を挙げたリモートワーク改革によって、多くの企業がリモートワークに移行した現状があります。
経済産業省が公開している情報通信白書によれば、2020年4月に行われた緊急事態宣言中の企業におけるテレワーク実施率は55.9%で、その後は3割程度で落ち着いています。
コロナ禍前のテレワーク実施率が10%代後半であったことを考えれば、コロナ禍を契機にテレワーク導入が急速に進んだといえるでしょう
しかし、急速なオフィスワークからリモートワークへの移行は、企業内のクラウドシステムやシステム運用の業務を増やすことになります。結果として、情シス部門の業務過多につながってしまうケースも多いのが実情です。
引用:経済産業省|令和3年版 情報通信白書|テレワークの実施状況
情シス部門にIT関連の業務が集中してしまう
予算と人材が豊富な大企業とは違い、中小企業では情シス業務をこなせるIT人材確保や育成が難しい状況だといえます。
ただでさえ少ない人員で情シス業務を担当するので、必要な業務を期限内にこなせなかったり、常に緊張感が張り詰めた現場に嫌気が差してしまったりすることもあるでしょう。
専門知識のあるIT人材に依存しがち
専門性の高いIT人材が不足している現状があり、その状況は今後も深刻化していくと予測されています。
また、情シス業務がうまく回っている企業でも、担当者が辞めてしまうと業務の引き継ぎできずに、情シス業務が立ち行かなくなってしまうことも。
専門性の高い一部のIT人材に依存している企業では、遅かれ早かれ情シス業務を継続できない状況に迫られるケースも少なくないでしょう。
2025年までにシステム移行が急がれる
情シス業務が忙しくなる原因の一つとして、「2025年の壁」が挙げられます。
レガシーシステムと呼ばれる旧来のシステムから新システムへの移行を進めないと、2025年を境に社会のDX化に対応できなくなるといわれているのです。
また、2025年までにDX化に成功しないと、社会的な経済損失は計り知れません。国際的なデジタルトランスフォーメーションの流れに乗り、企業のIT事業における損出を回避するためにも、2025年までに解決すべきシステム移行をすませておくべきです。
情シス業務を効率化する5つの解決策
情シス業務を効率化する解決策として、以下の5点が例に挙げられます。
- トラブルマニュアルを共有する
- よくある質問はシステムで対応する
- 定型業務は標準化・自動化する
- クラウドサービスを活用する
- アウトソーシングを利用する
これらの解決策を知ることで、企業内における情シス業務の効率化に向けた施策を検討するきっかけを得ることができるでしょう。
トラブルマニュアルを共有する
情シス業務を効率化するためには、トラブル対策マニュアルを社内で共有しておくことで、IT関係の問題が起きた際にマニュアルを参照しながら対処できます。
マニュアルを用意しておかないと、その都度情シス部門の担当者が応対しなければならず、業務過多になってしまうケースが多くなってしまいます。
トラブルマニュアルを準備しておくことで、情シス部門の担当者が対応しなければならない件数を減らせるでしょう。
よくある質問はシステムで対応する
過去によくあった質問は、システム上やチャットボットに登録しておくのも業務効率化の有効な手段です。
社員が疑問に感じている点をシステムに入力すれば、質問の答えを知ることができます。
自動的に疑問を解消できる環境を作れるのがメリットだといえます。
定型業務は標準化・自動化する
普段よく行う定型業務はシステムやRPAによって自動化するのも業務効率化に有効です。
システム設定や障害検知の作業などの定型業務は、積極的に自動化し、効率化できるシステムの導入を検討してみましょう。
クラウドサービスを活用する
企業の情報システムをクラウドサービスで運用・保守していく方法も、情シス業務の効率化を目指す上で有効な手段です。
クラウドサービスの運営会社がサーバーシステムの管理・保守をしてくれるので、企業の情シス業務の負担を減らすことができます。
【関連記事】話題のクラウド化とは?利用するメリットやおすすめのサービスを紹介
アウトソーシングを利用する
情シス業務を専門の会社にアウトソーシングする手も考えられます。
情シス業務を担当するIT人材が不足していて、企業内のシステム運用・保守が難しい状況にある場合、一から情シスの部署を立ち上げて、システム開発・運用・保守をするのは難しいでしょう。
しかし、システム運用・保守を専門に行う外部の企業にアウトソーシングをすれば、IT人材不足の状況において、情シス業務を任せられるのでおすすめです。
【関連記事】ITのアウトソーシングって?3つの魅力や導入手順・具体例を解説
情シス業務を効率化させる3つのメリット
企業の情シス業務を効率化することによって、以下の3つのメリットが得られます。
- ITシステムの安定的な運用ができる
- 企業内のより重要な業務に専念できる
- ITシステムのアップデートができる
これらのメリットについて具体的に知って、情シス業務を効率化した後に、自社はどのようなメリットを受けることができるのかを考えてみましょう。
ITシステムの安定的な運用ができる
情シス業務の効率化に成功すると、企業内のITシステムの安定的な運用につながります。
非効率な情シス業務の体制のままだと、目先のトラブル対応に集中するあまり、やるべきシステムメンテナンスやセキュリティ対策の強化などに時間を割くことができません。
自社のITシステムの安定的な運用を目指すなら、情シス業務の効率化が最優先です。
企業内のより重要な業務に専念できる
情シス業務の効率化に成功すると、企業内のより重要な業務に集中できます。
社内における社員データの解析や業務改善に役立つ新たなツール開発など、企業の生産性向上に寄与するような、業務に集中できるのが大きなメリットです。
ITシステムのアップデートができる
情シス業務を効率化させるプロセスにおいて、「2025年の壁」に代表されるような、レガシーシステムからDX化に向けた新しいシステムへの移行を進められます。
情シス業務の運用・保守を担当する外部企業にアウトソーシングすることで、問題なくシステム移行を完了できるでしょう。
情シス業務の効率化に成功した事例
情シス業務の効率化に最適なおすすめのアウトソーシングサービスは、iSTAFFとiSTAFF24です。
具体的な導入事例には、以下の3社が挙げられます。
日常の業務で情シス業務に時間をあまり割けない企業や情シス部門の担当者が不在で困っている企業が、ITシステムの運用・保守をアウトソーシングできるサービスです。
インターネット上の細かい設定や運用・保守の業務をサポートします。
定額制で情シス業務を一任できるサービスであるiSTAFFと24時間365日体制の有人体制で、サーバー運用・保守を担当してくれるiSTAFF24があります。
・「iSATFF24」の詳細はこちら
・「iSTAFF」の詳細はこちら
iSTAFF・iSTAFF24のアウトソーシングサービスを活用して、自社の情シス業務を迅速に効率化していくのがおすすめです。
情シス業務の効率化にはiSTAFFがおすすめ
この記事では、情シス業務の効率化の障害になる5つの課題や解決策、メリット、実際のアウトソーシングサービスの事例について解説しました。
情シス業務に従事できる専門性の高いIT人材は不足しており、今後もその傾向は続いていくと予測されています。
しかし、新しいシステムへの移行やリモートワークの定着によって、システム運用・保守の業務は増えていく一方です。
そのため、クラウドサービスの利用やアウトソーシングを活用した情シス業務の効率化は急務だといえます。
自社の最適な解決法は何か検討して、企業内の情シス業務を効率化しましょう。