情シスの年収は?SEの職種別の年収比較や最新の傾向を紹介!
お役立ち情報
2023.01.29
社内におけるITシステムの開発・運用業務に関わる情シスは、IT化に取り組む企業にとっては欠かせない人材です。
情シスの雇用を検討している企業や、情シスとして就職、転職を検討している方も年収は気になるところですよね。
この記事では、情シスの平均年収とその他の職種との年収水準の差、情シスの転職市場が活況な背景、企業目線でみた際の懸念点について解説します。
また、情シス業務を外注するのにおすすめのサービスについても紹介しているので、社内で情シス業務の円滑な運用を検討している方の悩みを解消する内容となっています。
「自社で情シスを雇用したい」
「情シスで就職した場合の年収は?」
など、情シスの業界についてどんな状況なのか知りたい方は、参考にしてください。
目次
情シスの平均年収は?他の職種との比較
情シスの平均年収について、具体的に把握できていない方もいるでしょう。
この章では、情シスや社外SEなど、IT業務に従事する方々の平均年収を紹介します。
また、スキルの習熟度別の平均年収や海外との違いについても解説するので、国内における情シスの平均年収について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
情シスの平均年収と他の職種の比較
情シスは社内に常駐してITシステムの運用・保守をメインに行うIT人材で、社内業務のIT化に取り組む企業でニーズが高まりつつあります。
2023年における情シスの平均年収は求人ボックスを参考にすると約511万円で、令和3年版の『賃金構造統計調査』に記載されている日本人の平均年収307万4,000円よりも高水準です。
政府統計の総合窓口「e-Stat」より年収のデータを入手できる2015年から2019年の調査によれば、SEの年収の推移は下記のように変化していることがわかります。
- 2015年:592万3,000円
- 2016年:547万1,000円
- 2017年:550万8,000円
- 2018年:551万2,000円
- 2019年:568万9,000円
また、2017年時点のデータでSE別に年収を比較をすると、下記のとおりです。
- 高度SE(基盤設計・アーキテクト):778万2,000円
- 社外SE(顧客向けシステムの開発・実装):593万7,000円
- 社内SE(ソフトウェア開発・実装):568万5,000円
出典:経済産業省『IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果』
出典:政府統計の総合窓口「e-Stat」
出典:求人ボックス
このように、同じSEの中でも情シスより、システム開発・設計に比重を置いた、専門性の高いSEの方が平均年収が高い傾向にあることが見てとれます。
ただし、情シスやその他のSEの平均年収のデータ比較はあくまでも一例で、実際の年収は地域やスキル、企業の規模感などの違いによっても大きく変わる点は覚えておきましょう。
情シス(社内SE)や社外SEの違いについては以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】情シス(社内SE)と社外SEの違い6選!仕事やキャリア、年収など紹介します
スキルの習熟度と年収の関係
情シスの平均年収は、スキルの習熟度によって変わります。
経済産業省の調査では、スキルの習熟度を規定し、習熟度と年収の関係性を明らかにしました。
- レベル1(新人レベル):437万8,000円
- レベル2(若手レベル):499万2,000円
- レベル3(中堅レベル):576万円
- レベル4(チームリーダーレベル):726万1,000円
- レベル5(幹部レベル):937万8,000円
出典:経済産業省『IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果』
このように、新人レベルの情シスを雇用する分には給与水準は高くありませんが、専門性の高い情シスを社内に雇用すると人件費が高くなってしまう傾向にあります。
日米におけるSEの平均年収の違い
次に、日米間のSEの平均年収には、どのような違いがあるのか見ていきましょう。
日本 | アメリカ | |
20代 | 約413万円 | 約1,023万円 |
30代 | 約526万円 | 約1,238万円 |
40代 | 約646万円 | 約1,159万円 |
50代 | 約754万円 | 約1,041万円 |
出典:経済産業省『IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果』
日本とアメリカにおける情シスを含めたSEの平均年収を比較すると、アメリカの方が年収が高く、20代でも平均年収が1,000万円を超えていることがわかります。
50代ともなるとアメリカにおける平均年収も減少しはじめますが、それでも日本における情シスの平均年収よりも、圧倒的に平均年収の水準が高いです。
国内でも平均年収より高い給与をもらっている情シスですが、アメリカともなるとさらに高給取りになっており、グローバル市場における市場価値の高さがうかがえます。
情シスの転職市場が活況な3つの背景
情シスの平均年収は経験とスキルによって高まっていくことは確認しましたが、なぜ情シスが社会的に必要とされ、転職市場が活況なのでしょうか?
この章では、情シスの転職市場が活況な3つの背景について見ていきましょう。
1.テレワークが定着した
日本社会全体の傾向として、テレワークを部分的にでも導入している企業は増えつつあります。
元々は17.6%しかなかったテレワークの導入率は、コロナ渦が本格的に広まった2020年の4月中旬から5月中旬にかけて55.9%へと急上昇しました。
その後は導入率が少し下がりましたが、今でも安定して3割を超える導入率となっており、社会としてテレワークの文化が定着したといえるでしょう。
引用:総務省『図表2-3-4-1 企業のテレワーク実施率』
そのような状況の中で、社内のテレワーク中に利用するITシステムの開発・運用に携わる情シスの需要は高まっており、転職市場でも高年収で採用されるケースが多いのです。
2.社内業務が多様化しつつあるため
情シスの転職市場が活況な背景の一つとして、多様化している社内業務に対応できることが挙げられます。
ITにまつわる悩み相談から社内システムの開発・運用、ディレクション業務などに幅広く携わることも多いので、スキルや経験が豊富である人材であればあるほど、転職市場では重宝されるのです。
また、将来を見据えたDX化に対応できる高度デジタル人材を求める企業も増えてきているので、スキルをもった情シスは転職市場でも引く手あまたとなっています。
3.5G時代の到来を見据えた動きの活発化
第5世代移動通信システムである5Gへの移行も、社会のDX化を加速させる技術として注目されています。
5Gがさらに一般的に使用されるようになれば、社会のデジタル化の波はさらに進むだろうと予想されており、企業における情シスの重要性は日々高まっているのです。
情シスの年収(給料)上昇に伴う懸念点
情シスの年収はスキルや経験の有無、社会的なニーズの高まりから上昇傾向にあります。
この章では、企業側の視点からみた年収の上昇に伴う懸念点について見ていきましょう。
資金的な余裕がない中小企業の人材確保が難しい
年収が増加傾向にあるとはいえ、資金的に余裕があまりない中小企業においては、情シスのような高年収の人材を確保し、給与アップを保証するのは難しいです。
大企業のように資本力がある企業であれば問題ないですが、中小企業においては支払える人件費は限定的で、情シスを満足に雇用できないリスクがあります。
大手に人材獲得競争で負けてしまう
情シスを採用する際の悩みは、どうしても年収の高い大企業に人材が流失してしまうことで採用が難しく、雇用している情シスも大企業に流出してしまう傾向にある点です。
給与水準を上げられない中小企業が、情シスを安定的に雇用するのは難しいでしょう。
ひとり情シスが常態化する
人材の安定的な雇用が難しいので、企業では情シスが1人、もしくは極端に少ない人数で稼働せざるを得ない「ひとり情シス」の状況が常態化しがちです。
その結果、ITシステムの運用面に大きなリスクを抱えたまま、社内のITシステムを運用しなければならない企業もあるのです。
【関連記事】ひとり情シスとは?3つの背景や問題点、おすすめの解決方法を解説
専門性の高い人材に情シス業務を外注するならiSTAFF
専門性の高い情シスを育成したり、雇用するのは難しいですが、情シス業務を外注すれば、専門性の高いIT人材をすぐに業務にあてられます。
弊社が提供するiSTAFFでは、ITにまつわるありとあらゆる業務をサポートし、社内の情シス不足を解消します。
この章では、iSTAFFのサービスの特徴を見ていきましょう。
すぐに確認したい場合は以下の関連リンクをご確認ください。
迅速なオンサイト保守
iSTAFFの特徴は、何といってもサービスの迅速性です。有人でオンサイト保守をしており、電話をもらってから30分程度で現場に駆けつけてトラブルに対応します。
まるで社内にSEが駐在しているかのようなスピード感で、専門性の高いスタッフがトラブルに対処しますので、お客様からも安心できるとの評価を頂いております。
定額料金で迅速に対応してくれる
iSTAFFのサービスは定額制です。
パソコン一台あたり月額2,000円〜というお手頃な値段で、ITに関する総合サポートをします。
どれだけ活用しても利用料金は定額で変わらないので、コスト面で見ても利用しやすいサービスだといえるでしょう。
満足度の高いサービスで継続率は90%以上
iSTAFFのサービスは、継続利用率が90%を超えています。
満足度の高さを維持している理由は、専門性の高いスタッフが迅速かつ丁寧に対応し、トラブルを解消するからです。
情シス業務だけでなく、社内のITに関する総合サポートをアウトソーシングするなら、弊社が提供するiSTAFFのサービスを利用してみてはいかがでしょうか?
情シスの平均年収や課題を知って、最適な方法で人材を確保しよう
情シスの平均年収は上がっており、スキルや経験が豊富になるにしたがって、企業が情シスに支払う人件費は増える傾向にあります。
しかし、人件費をアップする余裕のない企業にとっては、ゼロから人材育成をしたり、経験豊富なIT人材を社内に雇用したりするのは難しいといえるでしょう。
弊社が提供するiSTAFFのサービスを利用して、情シス業務をアウトソーシングすれば、そうした情シスの育成・雇用の悩みを解消できます。
定額制の料金体系で経験豊富な専任のITスタッフが迅速、かつ丁寧にITに関するトラブルに対処しますので、これからIT化に向けた対策に取り組みたい企業におすすめです。
自社業務のIT化ニーズを満たすために、適切な方法で対応していきましょう。