VPNのセキュリティリスクとは?会社を守る3つの対策方法を紹介!
お役立ち情報
2023.07.24
テレワークの普及などの影響もあり、セキュリティ対策として活用機会が増えてきたVPNですが、これだけでは確実に安全とは言い切れません。
VPNを利用していたのにも関わらずウィルスの感染や、情報漏えいなどの被害も出ているようです。
本記事では、VPNにおいて、どのようなリスクが考えられるのか?
また、その対策方法と、具体的なツール、サービスもあわせて紹介します。
アイクラフトは、ITの専門家が実際に現場に駆けつけ、ITの悩みを解決するフィールドサービスを展開しています。
VPNのセキュリティ対策において、数多くの実績がございますので、ぜひ参考にしてください。
目次
VPNとは?3種類それぞれ紹介
そもそもVPNとは、Virtual Private Network (仮想プライベートネットワーク)のことであり、ソフトウェアの技術を用いて、特定の人間だけが使用できる安全な仮想の回線を確保する仕組みです。
VPNを利用することで、盗聴や外部の侵入を抑制することができます。
VPNは「認証」「トンネリング」「暗号化」の3つの仕組みが備わっており、安全性を保っています。
「認証」では、ユーザーがIDやパスワードを用いて自身の身元を証明し、VPNサーバが接続リクエストが正しいものであることを確認します。
更に高度なセキュリティの場合、デジタル証明書やハードウェアデバイス(トークン)を用いた二要素認証(2FA)など、さまざまな認証手段が利用されることもあります。
これにより、受信者と送信者が互いに正しい相手であることを確認し、不正なアクセスを防いでいます。
更に、「トンネリング」では、送信するデータを特殊なパケットに包み込む「カプセル化」という技術を用いて、受信者と送信者との間に仮想的な専用回線(トンネル)を設けます。
この仮想的な専用回線(トンネル)は、データの内容を外部から見えないように保護し、第三者の侵入を防ぐ役割をもちます。
もし侵入されたとしても「暗号化」により情報漏えいや改ざんを防ぎ、セキュリティを保っています。
このようなセキュリティの仕組みをもつVPNですが、使用する回線によって3つに分類することができます。
それぞれ解説していきます。
既存のネットワークを活用するインターネットVPN
インターネットVPNとは、既存のインターネット回線を利用する方法です。
導入しやすいことがメリットですが、不特定多数の方が利用する回線を使用するので、セキュリティが弱いというデメリットがあります。
IP網を活用したエントリーVPN
エントリーVPNとは、通信事業者が提供している、閉鎖網(IP網)を利用して回線を接続する方法です。
エントリーVPNでは利用者が限定されるため、先ほど紹介したインターネットVPNと比較しても安全性が高い反面、快適な回線の品質が保てない可能性があります。
ですが、今から紹介するIP-VPNと比べると低コストで高いセキュリティを維持できるため、通信速度などが問題なければ、おすすめのVPNです。
IP-VPN
IP-VPNとは、エントリーVPNと同じく、通信事業者が提供する閉域ネットワークを使用する接続方式です。
エントリーVPNとの違いは、帯域保証回線を使用しているため、通信速度が安定している点です。
通信事業者と回線契約者のみが使用できるネットワークのためセキュリティも高い状態で保つことが可能です。
しかし、エントリーVPNと比較するとコストが高い傾向にあるのがデメリットです。
VPNセキュリティのリスクとは?3つの問題点
VPNの安全性について解説してきましたが、いくつかセキュリティ上のリスクも存在します。
本章では、3つのリスク、問題点を紹介します。
暗号化されていない通信
一部の無料ネットワークや安価なネットワークでは、VPN通信なのに暗号化されていないサービスも存在します。
こういった回線を使用する場合、情報漏えいのリスクが高まります。
また、ホテルやカフェなどで無料で提供されているフリーWi-Fiなどを使用するとVPN接続時に認証情報が傍受される危険性があります。
VPNといってもセキュリティレベルは様々なので、よく確認した上で使用することが望ましいといえます。
ウィルス感染のリスク
VPNは受信側と送信側の2つの拠点を結んで安全な通信を確保する仕組みです。
そのため、VPNを使用する端末がウィルスに感染していた場合、社内のネットワーク全体にウィルスが広がってしまうリスクがあります。
他、感染経路としてあげられるのは、メールの添付ファイルからの感染です。
VPNは安全性を高めた通信手段ではありますが、100%安全ではないことを把握しておきましょう。
VPN機器自体の性能が問題となり発生するリスク
VPN機器自体の性能が脆弱な場合、そこを突いたサイバー攻撃に見舞われるケースがあります。
旧型のVPN機器を使用していたり、ファームウェアなどのアップデートを行っていない場合、VPN機器を狙ったサイバー攻撃に対しリスクが増大してしまいます。
常に最新の状態を保っておけるよう、リスク管理を行う必要があります。
VPNのセキュリティ対策で取り入れたい3つの方法
続いて、VPNのセキュリティ対策として取り入れたい3つの方法を解説します。
従業員に向けて注意喚起を行う
VPNは、リモート環境でネットワークを繋ぐことが多いため、従業員の動向を常に監視し、セキュリティ対策をすることは困難です。
そのため、従業員自身のITリテラシーを向上させ、人為的なミスが起こらないよう注意喚起しておく必要があります。
そうすることで、暗号化されていない通信の利用などによる、セキュリティリスクを未然に防ぐことが可能です。
ガイドラインの作成とサポート体制の構築
リモート環境での操作方法や、トラブル発生時の対応方法について、ガイドラインを作成し、従業員に周知しておくことが重要です。
そもそものトラブル発生を防ぐ対策にもなりますし、トラブルが発生した際の二次被害を防ぐこともできます。
トラブル発生時のサポート体制も確認しておく必要がありますので、自社で対応が難しい場合は、外部の信頼できるサポートなどを導入することも検討しましょう。
ウィルス対策ソフトの導入
インターネット回線やメールを安全に使用するためにウィルス対策ソフトを検討しましょう。
VPNと併用することで、より強固な情報セキュリティを構築できます。
また、ウィルス対策ソフトと各種セキュリティソフトを組み合わせて使用することで更に安全な通信環境を整えることができます。
おすすめのウィルス対策ソフトを紹介
ここからは、アイクラフトおすすめのウィルス対策ソフトを紹介します。
Kaspersky
引用:Kaspersky
Kasperskyは、ロシア企業のイメージが強いですが、実はイギリスに本社を置き、データ基盤をスイスに置くグローバル企業です。
アイクラフトでは主に、このKasperskyをおすすめしています。
KasperskyはWindows向けセキュリティ製品を対象に調査している第三者評価機関であるAv-Comparativesより、年間最優秀製品賞(Product of the Year)を受賞しています。(※詳細はこちら)
日本にも支社があり、サポートや品質も高評価のため採用しています。
アイクラフトでは導入実績が多数あり、企業の規模にあわせた構成の提案が可能です。
【iSTAFF事例】新規導入のPC初期設定を対応!Kasperskyも導入!
McAfee
引用:McAfee
McAfeeは銀行で採用されているセキュリティレベルで暗号化を行います。
特徴として、動作が軽くPCに負担をかけない作りであることに加え、デバイスの利用台数無制限な点から高いコストパフォーマンスも兼ね備えています。
電話やチャットによる日本人からの手厚いサポートを受けることができるのも強みです。
アドバンスプランであれば、1年間、11,500円(税込)で導入することが可能です。
30日間の無料お試しもありますので、ウィルス対策ソフトに悩んでいる方は確認してみてください。
ウイルスバスター クラウド
引用:ウィルスバスタークラウド
ウイルスバスタークラウドはトレンドマイクロ社が販売しているウィルス対策ソフトです。
コンシューマー向けでは、国内市場シェア15年連続No1の記録を持っています。
最大の特徴は、その信頼性と、操作性の高さです。
また、無料ソフトにはない「保護されたブラウザ機能」や「365日年中無休あんしんサポート」などの便利な機能も豊富に用意されています。
スタンダードセット1年版では、8,470円(税込)で導入することが可能で、ウィルスバスターも30日間無料体験が可能です。
まとめ
本記事では、3つのVPNの解説や、VPN上でのセキュリティリスクを紹介してきました。
また、以下のセキュリティ対策では以下の3つを解説しました。
- 従業員のITリテラシーの強化
- ガイドラインの構築
- ウィルス対策ソフトの導入
アイクラフトでは、セキュリティ対策の構築から、ウィルスソフトの導入支援まで幅広く対応可能です。
以下に参考事例を掲載していますので、ぜひご覧ください。
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