PC(パソコン)キッティングとは?注意点、外部委託のメリットを解説!
お役立ち情報
2023.03.28
会社内のデバイスの買い替えや事業所の移転に際して、業務用デバイス、とりわけPC(パソコン)のキッティングの必要に迫られている企業も多いのではないでしょうか?
この記事では、PCキッティングの概要や作業手法、自社でPCキッティングを実施する場合の注意点、外部委託を利用する場合のメリットについて解説します。
外部委託をするのにおすすめなサービスについても紹介しているので、PCキッティングの作業を検討している方は、参考にしてください。
目次
PCキッティングとは?
キッティングとは、業務用のデバイスにソフトウェアをインストールすることです。
「PCキッティング」という場合は、業務用や教育用のパソコンに対する処理をさします。
「セットアップ」・「インストール」と「キッティング」の違いは、各種設定やソフトウェアのインストール作業全般を担当し、実際にPCなどのデバイスを使用する社員が、すぐにデバイスを使える段階にまでセッティングするニュアンスが含まれている点です。
業務用のPCに必要なソフトウェアをインストールするだけでなく、アップデートやドライバ、ツールのセッティングなどの工程が含まれている点が相違点として挙げられます。
PCキッティングの具体的な内容は、以下に挙げる通りです。
- モニターやマウスなどのパソコン周辺機器の接続
- OSのインストール・初期設定の手続き
- ネットワークの接続チェック
- アプリのインストール・ライセンスの認証チェック
- 必要なアップデート・パッチの更新
- 各種ドライバやツールを設定する
- セキュリティツールの設定・稼働
- ドメインに参加し、動作確認を済ませる
- デバイスに管理シールを貼り、台帳に記帳する
PCキッティングには、しっかりと手順が確立されている場合でも、最短で約1時間〜4時間の作業時間を要します。
PCキッティングを検討する場合には、エンドユーザーである社員がすぐに業務で使える段階まで、PCのセッティングをすませる必要があることを念頭に置いておきましょう。
また、PCキッティングを行う前に、いくつかの準備をすませておく必要があります。詳しい準備方法に関しては、下記の記事も参考にしてください。
【関連記事】法人用パソコンの買い替え時にやることは?回収方法やタイミングを紹介
PCキッティングの手法は2通り
PCのキッティングを実施する主な手法には、手動キッティングとマスターイメージをコピーするクローニングによるキッティングの2種類があります。
この章では、それぞれのキッティングの特徴や手法を選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
手作業によるキッティングの手順
PCキッティングを手作業で1台ずつ実行していくのが最も基本的な方法です。
キッティング対象となるデバイスが幅広く、個別の対応が求められる場合や、キッティング対象のパソコン台数が少なく、手作業でも対応しやすい場合に選ばれる手法だといえます。
ただし、キッティングを行うIT人材のスキルに依存してしまう点や、作業するパソコンの台数が多いとキッティングを依頼する際のコストがかさんでしまう点が、注意事項として挙げられます。
クローニングによるキッティングの手順
複数のデバイスに対して、同時進行でキッティングを行うのがクローニングによるPCキッティングです。
クローニングとは、事前にマスターイメージ(一連のキッティング)を作成し、それをコピーすることでキッティングを効率化する方法をさします。
業務用のデバイスが多い場合におすすめのキッティング手法ですが、マスターイメージをデバイスの種類ごとに作らければいけない点がデメリットです。
また、マスターイメージの検証・作成に、高度なIT人材が必要となるのも大きな懸念点だといえます。
マスターイメージの作成経験が豊富な業者に外注することで、クローニングの作業を効率化して、キッティングを効率よく進める工夫が求められるでしょう。
【関連記事】PCキッティング作業を効率化!マスターイメージの作成方法・メリットをご紹介
PCキッティングを自社で実施する3つの注意点
PCキッティングを自社で実施する場合は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 作業手順の認証・確認の作業
- セキュリティ対策の徹底
- 全体的なスケジュール管理
PCキッティングにはある程度の期間や工数がかかるので、中長期的な作業プランの作成やスケジュール管理、情報流失を防ぐためのセキュリティ対策の徹底が求められます。
PCキッティングを実施するにあたっての注意事項を確認しましょう。
作業手順の検証・確認の作業
PCキッティングを行う際には、作業手順を細かく設定し、キッティングの流れに不備がないように徹底してプランを作成しておくことが大切です。
キッティングに間違いがあると、デバイスを使えずに業務に支障をきたしてしまう可能性もあります。
キッティングを行う人間は専門知識が豊富で、手順の間違いに気づければいいですが、IT人材が慢性的に不足している状況では難しいでしょう。
そのため、キッティングがどんな人でもできるように、作業手順の検証・確認をしていく必要があります。
自社でキッティングを実施する際には、知識や経験がない方でもすぐにキッティングを実施できる詳細な作業手順書の作成・確認がマストであることを念頭に置いておきましょう。
情シス業務の属人化リスクについては、下記の記事も参考にしてください。
【関連記事】情シス業務の属人化が抱えるリスク3選!企業が取るべき対策とは?
PCのセキュリティ対策の徹底
キッティングの作業を行っている合間に、ドライバやアプリのダウンロードや、クラウドサービスの設定を行うために外部サイトを使用すると、ウイルスに感染し、企業の機密情報が漏えいしてしまう等のリスクがあります。
また、クローニングを行う際は、ウィルス対策として、感染がないことを確認する必要があります。
クローン元のPCがウィルス感染している場合、コピー先のPCにも伝染する恐れがあるため、最大限リスク回避に努めましょう。
PCキッティングの全体的なスケジュール管理
PCキッティングは作業に時間と工数がかかる点が特徴です。全体としてのスケジュールを決めておかないと、納期のギリギリになって作業に追われることにもなりかねません。
まずは全体としてのスケジュールを計画して、一つひとつの作業手順や完了目安を具体的に決めましょう。そうすることで、無理のないPCキッティングを行えるはずです。
PCキッティングを外部委託する3つのメリット
PCキッティングの作業は、経験と知識が豊富な代行業者に外部委託するのがおすすめです。外部委託する3つのメリットは以下の通りです。
- 作業効率のアップ
- 成果物の均質化
- マルチデバイスに対応
PCキッティングを自社で行うとなると、作業手順の検証・確認からスケージュールの確認、セキュリティ対策に至るまで、幅広く業務をカバーする必要があります。
そのため、PCキッティングを外部委託する選択肢も検討しておくのがおすすめです。
メリット1.作業効率のアップ
PCキッティングを外部委託するメリットは、作業効率のアップが見込める点です。
自社でPCキッティングの作業に全て対応するとなると、多くの時間と労力がかかります。
IT部門の人員が少ない企業にとっては、とくに自社で対応するのが難しいでしょう。
一から自社でIT人材を育てるにしても、多くの時間と労力がかかります。
ITの知識・経験が豊富なスタッフが在籍している代行業者を選んでPCキッティングを外部委託することで、効率的に作業を進められ、高品質な仕事を期待できるでしょう。
メリット2.成果物の均質化
PCキッティングを外部委託すると、業者が普段のキッティング業務で使用しているツールを駆使してキッティングを実施するので、作業ごとの成果物のムラが少なく、常に一定以上のクオリティの仕事をしてくれる可能性が高いのも魅力です。
自社でPCキッティングをすると、人によって使うツールや方法が異なり、最終的なキッティングの仕上がりが変わってしまう可能性もあります。成果物のクオリティが一定で安定している点が、外部委託を利用するメリットだといえるでしょう。
メリット3.マルチデバイスに対応
PC以外にも、スマートフォンやタブレットなど、キッティングはデバイスごとに作業の手順や方法が異なります。
そのため、キッティング経験が豊富な専門業者を利用するのがおすすめです。
専門業者に外部委託することで、デバイスの種類ごとのキッティングに対応でき、自社で対応する場合に危惧されるような、エラーのリスクに関しても軽減できるでしょう。
PCキッティングを外部委託するならiSTAFF
アイクラフト株式会社では、多くの企業のPCキッティング作業に対応してきました。
実績豊富なため、お困りごとがあればぜひご相談ください。
以下の記事では、新しく導入したPCのセットアップをおこなった事例を紹介しています。
【関連記事】新しく導入したPC(パソコン)のセットアップを実施!
また、PCのキッティング以外にも社内のIT業務を専門の技術者が直接サポートする「ISTAFF」というサービスも展開しています。
iSTAFFを利用すべき理由として、豊富な実績の他に企業のIT資産管理・保全を行っている点、電話一本で技術者が会社に駆けつけてくれる点が挙げられます。
以下では、iSTAFFのおすすめのポイントを紹介していきます。
PC関連の設定・設置作業をサポート
iSTAFFでは、現役のSEがPC関連の設定や設置などのご提案など幅広くサポートします。
PC関連の各種設定・更新、移行作業を丸ごと代行し、質問にも答えるので、キッティング作業に悩んでいる企業におすすめです。
企業のIT資産の管理を行う
iSTAFFの魅力には、企業のライセンスやアカウント、IDなどの設定情報やハードウェア・ソフトウェアなどのIT資産の管理なども挙げられます。
キッティングを実施する際に懸念されるセキュリティ対策についても、経験豊富な技術者に任せられるのが特徴です。
電話一本で技術者が駆けつける
iSTAFFを利用するメリットは、電話一本で技術者が駆けつける安心感です。
まるで社内SEがいるかのようなフットワークの軽さで、サービスを利用して頂けます。
PCキッティングは専門業者に外部委託するのがおすすめ
PCキッティングは、単なるソフトウェアのインストールにとどまらず、PCの各種設定やツールの更新、セキュリティツールのアップデートなど、企業で使用するPCを社員がすぐに使える状態にまでセッティングする行為をさします。
やるべき作業が多く、長期的な作業になることも多いので、PCキッティングのノウハウの蓄積がない企業は、専門業者に業務を外部委託して効率化するのがおすすめです。
iSTAFFは、PCキッティングやIT資産管理を幅広く代行し、電話一本で技術者が企業に駆けつける手軽さが魅力だといえます。PCキッティングの作業に悩んでいる方は、専門業者に外部委託する選択肢も検討してみましょう。